GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2012

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木造仮設建築物 [MOCCA HUT(モッカ ハット)]
事業主体名
住友林業株式会社
分類
公共領域のための空間・建築・施設
受賞企業
住友林業株式会社 (東京都)
受賞番号
12GC11011
受賞概要
2012年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

MOCCA HUTは簡素でありながら暖かみのある木造の仮設建築物です。柱としてなじみの深い105角の東北産集成材を小屋、梁、床としてふんだんに利用し、易建設・易解体を実現。完全な外断熱で、室内環境もとても快適です。基本タイプにキッチン・トイレ・収納などを付加することで、カフェ・店舗・事務所など、様々な用途の仮設建築物として利用できます。印象的な急勾配屋根をもつイエ型の外観と、木質感あふれる内観は、人々の記憶に残り、拠り所となります。第一弾として利用を始めたコミュニティカフェ「りくカフェ」は、毎日県内外からたくさんの人が集まる場として、陸前高田になくてはならない存在になりつつあります。

プロデューサー

住友林業株式会社 木化推進室

ディレクター

住友林業株式会社 木化推進室

デザイナー

一級建築士事務所 成瀬・猪熊建築設計事務所

発売
2012年1月9日
価格

5,250,000 ~ 8,989,050円 (税込)

販売地域

日本国内向け

設置場所

主として東日本大震災の被災地域(全国も検討中)

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

現在、被災地に設置される仮設建築物はほとんどが鉄製ですが、国産材の消費拡大、被災地産業復興、二酸化炭素固定などを考えれば、仮設建築物が木造になることは大変価値のあることです。加えてこの建築では、接合のほとんどを金物とビスで行っているため、解体も容易で、鉄製の仮設建築と同じように、また別なところでの再利用が可能です。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

従来の仮設建築物には無かった、愛着や暖かさを持ったこの建物は、単に風雨をしのぐ箱ではなく、活き活きと生活を営むための箱となります。それは人間にとって、最も根源的な欲求であり、復興に向かう被災地に、生きる喜びと活力を与えます。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

この仮設建築物は、キッチン・トイレ・収納・個室をオプションで簡易に取りつけることができ、コテージ・カフェ・オフィス・ショップなど、様々な用途に利用可能です。ニーズが様々な現在の状況に応じて、必要なものを短時間で提供し、木の温もりに包まれた生活を提供できます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

この建物は、主に国産材を利用することで、衰退しつつある国内の林業の再生を行うことが出来ます。これは、林業の盛んな被災地の産業の復興であるとともに、輸入にたよらず円を流出しない国産国消につながります。これからの日本の産業・経済を考える上で、重要な役割を担うコンセプトの商品です。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

今回の震災のように、復興が長期にわたる状況では、仮設の時期は大変重要です。数年後あるいは十数年後の復興完成の際に、人々の笑顔や街の賑わいが残っているためには、復興までの仮設期も、街があり豊かに人が集う場が持続していなければなりません。この商品は、それを支えるために作り出されたものです。

ユーザー・社会に伝えたいこと

被災地において、最終的な復興計画にばかり注目が集まりがちな状況にあって、復興完了までの間の仮設期の重要性を、広く訴えていかねばならないと考えています。またその上で木材という一見ありふれた材料が、産業の復興面から捉えても、街の復興面から捉えても、非常に重要であるということを伝えていきたいと思っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

りくカフェ(岩手県陸前高田市高田町鳴石22-9)
陸前高田「まちのリビング」プロジェクト

審査委員の評価

被災地に建つ仮設木造建築のプロトタイプ。仮設建築でありながら、チャーミングなデザインとなっている。仮設建築はスピードとコストが重視されるあまり、デザイン性は後回しになってしまうものである。これは仮設とし要求される性能を維持しながら、デザイン性も両立させている。イエ型の外観と、簡素であるが温かみのある室内は、そこで集った記憶とともに人々の記憶に刻まれるであろう。

担当審査委員| 南雲 勝志   大島 礼治   黒川 玲   手塚 由比   堀井 秀之   森田 昌嗣  

ページトップへ