GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
家電火災防止 無線自動遮断システム [グラッとシャット]
事業主体名
東京電力株式会社
領域/分類
移動・ネットワーク領域/情報の移動 - 産業・公共用の情報機器
受賞企業
東京電力株式会社 (東京都)
アドソル日進株式会社 (東京都)
受賞番号
08C15040
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

震災時、被害を拡大する要因として火災があります。その中でも、地震の混乱時に電熱器具などに物が覆いかぶさり、電源が入ったまま放置されることにより発生する、電気が原因となる火災が大きな問題になっています。東京都地域防災計画においては、減災目標の一つに住宅倒壊及び火災による死者を10年で半減させる目標を掲げており、各事業者へ具体的な方策を要求しています。本製品は地震を自動感知し、危険なコンセントのみを自動的に遮断する装置です。感震センサー部(親機)と複数の電源遮断部(子機)のセットで構成され、設置はコンセントに差込むだけ、情報のやり取りは無線で行うため、既設住宅にも簡単に取り付けられます。

プロデューサー

東京電力株式会社

ディレクター

株式会社平野デザイン設計

デザイナー

株式会社平野デザイン設計

発売予定
2008年10月8日
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

最大の目標は、震災時の電気製品による火災から、家を、財産を、命を守ることです。また、震災時は電源を一括に遮断すれば、火災の危険は防げます。しかし医療器具や避難用の照明など電源遮断できない機器も存在します。本製品では火災の原因になり得る機器のみの電源遮断という機能を持つことにより、使用者に安心と安全を届けること、さらに全ての人に利用いただけるセキュリティのシステムと製品とすること、を目標としました。

デザイナーのコメント

「快適」で「便利」、「低ランニングコスト」といった特性を持つ「電気」、に対して、わかりやすい「安心」「安全」を付加することが重要だと認識し、開発しました。そのためにはどんな人にも扱いやすく、どんな場所でも利用可能な製品とすることが重要であり、製品の大きさ、操作方法や設置方法、の最適化に力を注ぎました。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

電熱器具(アイロン、電気ストーブ、電気コンロ、トースター等)を使用している全ての使用者(一般家庭、店舗、工場等)が対象ですが、特に震災時に被害者となる確率の高い高齢者や、小さな子供がいる家庭に利用していただくことも考慮、想定しています。そのために簡単な設置方法(コンセントに差し込むだけ)、音声や光を使ったインターフェイスを実現しています。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

いつ起こるかわからない震災に対しての備えとして、本製品を活用していただくことで、電気火災、ひいては電気使用に対して、安心と安全を価値として提供します。また、電気事業差としては日常の快適利用のみならず、非常時の安心、安全も使用者、利用者に提供すべき価値であると認識し、本製品の開発に至りました。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

火災の原因である危険な器具の通電のみを遮断し、誤操作の起こらないシステムの構築。どなたでも簡単、安全に設置、使用できる機器構成の実現。また、本システムは早期普及が不可欠であると考え、既存住宅への設置はもとより、普及開発の制度構築も検討しています。

その問題点に対し、どのように対応したか

震災時における、住宅倒壊及び火災への対策検討が急務である。(火災予防の観点から震災時の火元の徹底排除が指向されている。内閣府の中央防災会議や東京都は地震時の電気火災を防ぐ施策要請をしている。) 電熱器の使用による震災時の電気火災回避のための方策が必要とされている。(「東京都の地震時における地域別出火危険度測定(第七回)の概要」によると、電気関係の出火が6割を占めると試算されている。)

審査委員の評価

電力会社の企業提案としてコンセプトが明快であり、普及を前提にした経済性に優れている。これまでにない発想で解決を図っているにもかかわらず、操作性はシンプルで明快である。同時に、後付型の機器としては高いレベルで意匠提案がされており、総合的に見て完成度が非常に高い。地震国における21世紀の提案として評価できる。

担当審査委員| 戸島 國雄   平田 喜大   平野 哲行   山崎 和彦  

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