ニュース 2007年度記事


[2007年度グッドデザイン賞]主催者あいさつ (2007.04.02)


2006年、「グッドデザイン賞」は制度創設50年を迎えました。1957年「グッドデザイン賞」の前身である「グッド・デザイン商品選定制度」は、「これからの日本にはデザインが不可欠だ」と考える先駆的なデザイナー、経営者、行政官などの啓蒙的運動として始まりました。そのささやかな活動は50年を経て、近隣諸国も積極的に参加するアジアを代表するデザイン評価制度へと、また85パーセントという認知率から推計して、一億人もの日本人が知っている「グッドデザイン賞」へと育ちました。そして今年2007年は、建築家の内藤廣さんを委員長にお迎えし、新たな活動を開始いたします。

21世紀のデザインは、内藤委員長の言葉を引用すれば、産業、生活、そして社会全体を「横断的にスーパーバイズしていく新しい産業のコア」として位置づけられるべきものと思います。そして「グッドデザイン賞」の役割は、このための「バージョンアップ」、すなわち産業社会型のデザインから、新しい役割を担うデザインへと転換していく契機を創りだしていくことにあると考えます。内藤委員長には、応募対象それぞれについて、真摯な議論を踏まえた審査をお願いするとともに、「競うことの楽しさ」をも加えて、デザインがこの新しい役割を発揮できるよう、導いていただきたいと存じます。

「グッドデザイン賞」の出発は、私たちの生活と産業をより豊かにしようとする思いであり、何よりもデザインという思想・方法論を愛さずにはいられないとする姿勢です。この思いと姿勢が継承されていく限り、日本とそのデザインは、21世紀の国際社会を担う一員としての重責を担い続けることができるものと確信しております。

企業やデザイナーの皆様のご支持とご支援を、「グッドデザイン賞」にお寄せくださるよう、心からお願い申しあげます。

 
2007年4月2日
財団法人 日本産業デザイン振興会
 
理事長  久禮 彦治