「少し未来の暮らし」への糧となるものづくりのグローバリズムが、加速的に進んでいる現在、世界中で大きく脚光を浴びるようになっています。もはやデザインとは、暮らし、産業、経済の中核にある言葉として、その内容自体も広がりつつあるのです。日本の産業においては、オリジナル性の高いものを生み出すことが、ますます期待されており、「ハイセンス」&「ハイテクノロジー」がこれからの日本だけではなく世界のものづくりにおけるキーワードのひとつとなるでしょう。
60億人以上の人々が生活する地球において、常に自然とのバランスを取りながら前進することは、今の私達に与えられた宿命とも言えます。いつも私たちにはより良い「知恵」が求められており、その中でデザインというのは、バランスのとれた「知恵」として役立とうとしています。デザインという言葉は、テクノロジー、センス、マーケティング、エコロジーその他、いろいろな要素が重なり、今その交差点に位置しているのです。
グッドデザイン賞は今年で50周年を迎えます。さらに優れたものを日本から発信し、それを受け取った世界の人々が心豊かになれるということがとても大切です。さらにデザインの次のジェネレーション、暮らし・産業・経済の発展、次のデザインの意義に向けて、新しい時代への第一歩を踏み出しましょう。
今年も世界中のメーカーやデザイナーから応募が寄せられる事を楽しみにしています。またさらに、Gマーク50年の歴史を代表するような素晴らしいデザインに巡り会える事を期待しています。
2006年4月3日
グッドデザイン賞審査委員長
喜多俊之