2019年度グッドデザイン賞応募ガイド

審査委員長メッセージ|美しさ、そして共振する力

いま、私たちはさまざまな変化の到来を目前にしています。時代の大きな変動とともに、私たち自身が変化の担い手として、暮らしや社会のあり方に積極的に働きかけていくことが望まれています。
「今より何かを少しでも良くしたい」人のそのような想いを起点としながら、実像を導いていくのが、デザインという営みです。例えばそれがひとつの小さなモノであっても、デザインの対象として向き合うことによって、生活者に対してどのような素晴らしい体験を届けられるかをイメージしたり、開発・製造や流通を担う人への配慮を行ったり、環境への負荷をなるべく減少させることに取り組んだりと、理想に近づくためにさまざまなアプローチを辿りながら具現化ができるのです。
そのうえで、美しい対象として人々に伝わることがデザインには求められます。デザインに備わる美しさとは、いわば携わった人の理念や意識や試行錯誤が積み重なり、洗練された結果、表出するものです。だからこそ、私たちはデザインの美しさを通じてさまざまなことを感じ取り、見出すことができます。さらに、人々の共感を呼び覚まし、望ましい変化をもたらしていくための「共振力」と言うべき力を得ることができるのではないでしょうか。
美しさに表象される、人の想いや意志を、どれだけ豊かな解像度で読み解いていけるか。そして、より多くの人へと伝わる、共振する力を引き出していけるか。グッドデザイン賞は今年度も、皆さまと共にデザインの可能性に目を向け、広げることに取り組みたいと思います。多くの皆さまからのご参加をお待ちしています。

2019年4月3日

柴田 文江

2019年度グッドデザイン賞
審査委員長 柴田 文江

齋藤 精一

2019年度グッドデザイン賞
審査副委員長 齋藤 精一

主催者挨拶

日本デザイン振興会は2019年度グッドデザイン賞の募集を開始いたします。
平成という時代に、デザインの領域は大きく拡大しました。
形あるものばかりでなく、システムやサービスなど無形の価値を生み出すことにデザインが活かされるようになりました。
近年では、企業経営とデザインとの関わりについても注目されています。
さらに、SDGs(SustainableDevelopmentGoals)に表されているような様々な課題や目標に対して、デザインの力によってその解決の道筋が示されるようになりました。そして、実に広範かつ多様な人々が、創造的なアプローチを通じて、目標の達成や新しい価値を生み出すために、デザインを積極的に手がけるようになりました。
誰もが創造的に生きられ、希望を感じられる豊かな社会を築くために、今ほどデザインが持つ力を発揮していくことが求められている時代はありません。
グッドデザイン賞は、このようなデザインの変化やデザインに対する社会の期待を受け止めながら、厳正かつ公正な審査によって新しい時代の幕開けとなるデザインを選んで参ります。
また受賞価値を一層高めるためのプロモーション活動として、受賞展や「ベスト100デザイナープレゼンテーション」をはじめとする様々な企画を行うほか、「フォーカス・イシュー」を通じた提言、関係機関との国際連携に基づいた海外での交流事業などに取り組んでいきます。 デザインは常に時代の変化や社会の発展と軌を一にしながら進化しています。
皆さまの手がけるデザインが、暮らしや産業の質を高め、新たな社会の活力を生み出すことを、グッドデザイン賞を通じて多くの方と共有していきたいと考えています。
皆さまからの積極的なご応募を心よりお待ちしています。

2019年4月3日

大井 篤

公益財団法人日本デザイン振興会
理事長 大井 篤