2017年度グッドデザイン賞応募ガイド

メッセージ

デザインと世界の変化の中で

グッドデザイン賞は、これまでの60年間
その活動を通じて、どんなデザインが生活に大切なのか、
明日の社会を導くのかを示し続けてきました。
それはすなわち、社会において
デザインの価値への理解を深め、デザインの範囲の拡大を
ナビゲートする役割を担ってきた、とも言い換えられます。

近年、デザインの概念はモノ・コト・仕組みだけではなく
人々の考え方や視点・発想のあり方にまで拡がり続けています。
その中であらためて、グッドデザイン賞は
”かたち”の果たす役割を重視したいと思います。
モノであってもコトであっても、
そこには表出された”かたち”があり、
”かたち”に介在した美意識は
暮らしの豊かさを問いかける意志の表れです。

審査では、それぞれのデザインの背後にある配慮や美意識を読み解くことで、
何がデザインなのか、デザインが何をめざしているかを問うとともに、
人とは何か、豊かさとは何か、より良い社会とは何なのか、
という根源的な問いにも向き合っていきたいと考えています。

また、デザインの社会的役割を
再定義していく試みとして取り組んできた「フォーカス・イシュー」は、
今年度さらに発展させ、
企業やデザイナーとのワークショップなど
より能動的な活動として展開していきます。

グローバリゼーションや経済合理性によって均質化が進む世界の中で
「ローカリティー」や「手仕事性」といった
長い時間軸の中で培われてきたかけがえのない文化や価値を
デザインはいかに尊重できるのか。
グッドデザイン賞はもとより、
ロングライフデザイン賞なども通じて注目してまいります。

皆様からの積極的なご参加をお待ちしています。

永井 一史 柴田 文江

2017年度グッドデザイン賞
審査委員長 永井 一史
審査副委員長 柴田 文江

主催者挨拶

日本デザイン振興会は、2017年度グッドデザイン賞の応募受付を開始いたします。
近年、私たちの暮らしを豊かにするうえで、「デザインの力」や「デザインによる課題解決」の有効性と重要性が、幅広い人々に益々鮮明に認識されてきています。こうした中で、グッドデザイン賞は今年度、還暦という節目の年を迎えます。これまで長年にわたりグッドデザイン賞を支持し、育て、発展させていただきました多くの皆様に心より感謝を申し上げます。
最近、グッドデザイン賞には、モノづくりに取り組む方はもとより、新しいビジネスやサービスの開拓を担う方や、全国各地で地域活性化に取り組む方など、広範かつ多様な立場の方々からの応募が増えています。
こうした状況をふまえて、デザインの社会的価値をより強く打ち出していくべく創設した「フォーカス・イシュー」制度も3年目を迎えます。グッドデザイン賞を通じた社会への提言である「フォーカス・イシュー」を一層充実させるとともに、その成果を積極的に発信していくことを考えています。
長い歴史を有するグッドデザイン賞に対する信頼をベースにした海外からの応募も、近年では着実に増加傾向にあります。グッドデザイン賞をプラットフォームにした国際連携事業も強化し、互恵的な発展をめざすとともに、日本のデザインを対外的に発信する役割もさらに強化します。
また、暮らしのスタンダードデザインを顕彰するロングライフデザイン賞も、審査を通じて、デザインが果たしている役割を改めて検証・発見し、そのことを多くの人々に情報発信し共有していただけるように再構成を図ります。
グッドデザイン賞は、「デザインの力」や「デザインによる課題解決」について具体的デザイン事例を示しながら、内外の広範な人々に発信する極めて有効な取り組みです。
日本デザイン振興会も、皆様の期待に応え、受賞展「G展」や、広報拠点「グッドデザイン丸の内」でのプレゼンテーションなど、さまざまな手法を駆使して、皆様のデザインとそこに籠められた思いを積極的に発信していきます。
皆様からの積極的なご応募を心よりお待ちしております。

2017年3月15日

大井 篤

公益財団法人日本デザイン振興会
理事長 大井 篤