中西元男 対談バックナンバー

 
 

第15回 21世紀型のGマークを目指して (2001.3.13)



1年間にわたり連載を続けてきた「MOTOO'S VOICE」の最終回として、グッドデザイン賞の新審査委員長・川崎和男氏をお招きし、デザイン界一般の問題を手がかりにGマークの進むべき方向についてご対談いただきました。
(編集部)
中西 元男 川崎 和男
中西 元男
PAOS代表
2000年度グッドデザイン賞審査委員長
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長
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中西: 私が個人的に感謝していることですが、Gマークの審査では川崎さんには特にデザインの先進・先端部分でいろいろ教えていただきました。変化と進歩の時代にこうした分野はデザインで一番難しくかつ重要なところだと思いますから、来年度はここを軸に引っ張っていっていただくことをお願いできればと考えています。

私がGマークの審査委員長を引き受けてからの3年間、ずっと考えてきた問題点の一つは、「Gマークをつけても売れない」という批判のあったことです。Gマークをつけたら売れるか売れないかというのは確かに重要な問題ですが、もっと深く掘り下げて、表層的でなく深層的に、Gマークがデザインの世界や分野あるいはビジネスにとって、もっと大きく言えば「日本人の生活にとって何なのか」ということを明快に位置づけ、そこを拡充していくことが重要だと考えてきました。

応募企業の方たちもこの3年間で一番変わったのは、たぶんその辺への思いだろうと考えます。乱暴なことも言ったんです。落ちてもいいから出してもらいたい、参加するという行為そのものがデザイン界全体を良くしていく、あるいは、それによって中小・零細企業もそこに集まってくるという状況をつくりあげることで、そこからデザインの世界を牽引していく。Gマークがそうした旗頭になることは、重要なことだという話をしてきました。そういう大きな課題を川崎さんにも投げかけてしまったという状況かもしれません。

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