実は、私が若い頃、一番最初に自分でお金を出して買った新車がN360でした。その頃から抱くようになった私のホンダという会社に対するイメージは、常に実験的で挑戦的で、そしてスポーティであるというものです。
7代目になるシビックは、今年度のグッドデザイン賞で金賞を受賞され、大賞候補にも選ばれました。8月に東京ビッグサイトで行われた現物審査では実車を拝見したのですが、今このクラスの車で、フラット化を含め、よくこれだけいろいろなところを改革できたものだなと感じました。中に乗り込んでみると、いっそうその感を深くするという非常に完成度の高いものであり、実験的で挑戦的なホンダの実力を再認識させていただきました。
本日は、このシビックのホンダにおける位置づけ、あるいは開発の背景というところから、いま世界的な激動期にある自動車産業についてまでお話をうかがえればと思います。
初代から7代目の現行モデルまで、シビックは多くのユーザーに受け入れられてきました。こうしたモデルは社内でも特別な存在感があると思います。そこで、まずは漠然とした問いではありますけど、ホンダにとってシビックとはどんな存在なのでしょうか。