中西元男 対談バックナンバー

 
 

第6回(2000.7.31)



今回は、9年前に東京デザインセンターを設立し、私企業の立場からデザインをプロモートされてきた船曳鴻紅氏をお招きし、"Good Design is Good Business."実現のために今必要な、デザイニストによるグッドデザインビジネスの実践についてお話しいただきました。
(編集部)
中西 元男 船曳 鴻紅
中西元男 PAOS代表
2000年度グッドデザイン賞
審査委員長
船曳 鴻紅
(株)東京デザインセンター 代表取締役社長
2000年度グッドデザイン賞審査副委員長
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中西: 40年以上にわたって続いてきたGマーク制度を、民営化を機に別のかたちで発展させていく、あるいはこれを事業としていろいろな意味で役立つものにしていくということを考えた場合に、グッドデザイン選にとどまるのではなく、それがグッドビジネスにまで展開されていく筋道をきちっと一本通していく。あるいは、その可能性を持つ出発点としてのスクリーニングの場としてGマークという賞があるべきではないか。そういう発想から、"Good Design is Good Business."をGマークのスローガンとして掲げました。

これはIBMの2代目で名経営者と言われたトーマス・ワトソン・ジュニアの言葉で、IBMが優れたデザインを取り入れることでビジネス的に成功していく証言としての意味を持ったわけです。翻って、今のGマークを考えるときには、"Good Design is Good Business."は日本の産業あるいは生活とグッドデザインを結びつけることを考えていく上で重要なのではないか。あるいはむしろGマークの今後としては、積極的にGood Businessを働きかけていく。Gマークが単なる作品賞的な顕彰ではなく、ある意味では日本のデザインインフラをつくっていくという発想のもとにやるべきだということで、ここ3年間は動かしてきているわけです。このデザインインフラという場合には、グッドビジネスが成立していないとインフラにはなりえない。では、どうすればこれができあがるのかというところが重要なテーマで、本日は、グッドデザインよりむしろグッドビジネスとは何なのかという方にウエイトを置いてお話ししていきたい。

そこでまず、船曳さんは東京デザインセンターをどのようにお始めになったのか、そしてその中で感じ取られたこと、あるいは今後どうしていこうとされているのかを、一つの雛形としてお話をいただいて、これからのGマークはどうすればいいかというところに話を持っていきたいと考えています。

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