喜多俊之 対談バックナンバー

 

BACK

 

今年度からグッドデザイン賞は、海外市場向けの商品も審査対象としたこともあり、とりわけアジア各国のメーカーからはグレードの高い、製品が数多く応募されました。グッドデザイン賞が来年迎える50周年を前にして、応募製品の全体的なグレードが上がってきていることは喜ばしいと言えるでしょう。

一方で、これらの現象は日本のグッドデザイン賞の50周年という歴史を踏まえても、グッドデザイン賞や日本のデザインにとって大きな変わり目ととらえることができます。グローバリズムが進む中で、少し未来の暮らしへの糧となるものづくりが、世界中でさらに大きく脚光を浴びるようになると思われます。その際には、日本のデザインがどのように位置づけられるのか、といった視点が重要になります。もはやデザインとは、ものの色、カタチだけでなく、暮らし、産業、経済の中核にある言葉としての定義自体が、広く根ざしつつあることを顕著に示したのが今回のグッドデザイン賞であり、グッドデザイン・プレゼンテーションであったと言えるのではないでしょうか。世界のどこかにすでにあったものではなく、たいへんグレードが高く、かつ工夫が見られる、オリジナルといえるものが数多く日本のメーカーから応募されました。全体においても、50回目となる来年をさらに期待させる内容であると言えます。

国際化を目指すグッドデザイン賞を象徴するすばらしい対象が多数出展されたグッドデザイン・プレゼンテーションでした。さらに未来に向けてグッドデザイン賞の展開にも引き続きご注目いただきたいと思います。

BACK
喜多俊之 対談バックナンバーリストへ戻る