喜多俊之 対談バックナンバー

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連載第11回「構造が生み出す美しいかたち」

今回は、アルミ押し出し材を建築の構造に採用したことが高い評価をうけ、2004年度グッドデザイン金賞を受賞した「エコムスハウス」について、設計を手掛けた山本理顕氏にお話をうかがいました。(編集部)

山本理顕

株式会社山本理顕設計工場 代表取締役

森山明子

武蔵野美術大学 教授
2004年度グッドデザイン賞 審査副委員長


森山:

エコムスハウス」のグッドデザイン金賞受賞、おめでとうございます。これは、X型のアルミ押出材を組み合わせた1.2メートル四方の「ラチスパネル」と呼ばれる基本ユニットを積み上げることで住宅の構造をつくる点が画期的です。つまり柱も梁もない。素材から発想して従来のライフスタイルの枠を大きく転換する可能性を秘めた新しいシステムを提案されている点が高い評価を受けています。

グッドデザイン賞の審査は、ジャンルごとに4、5名で編成されたチームが行う。そうしたオフィシャルな立場を少し離れて、審査委員一人一人がお気に入りの一品を選び、限りなくやさしくパーソナルな口調で語るというのが、1月に発刊された「私の選んだ一品」です。私自身、「エコムスハウス」を選ばせていただきましたし、同様のコンセプトを持つ「グリッドシェルフ エコムスフィットYシリーズ」を含めれば、他にも2名の方が取り上げています。ということで、今年の「私の選んだ一品」のグランプリは、「エコムス」だったんですね。(笑)

このプロジェクトが始まった経緯などは、すでに数多くの雑誌に取り上げられていますので、本日はちょっと変わった質問も投げかけていきたいと考えています。まず、お聞きしたいのは、山本さんはこのプロジェクトの前には、アルミに対してどういうイメージを持たれていましたか、ということです。10数年前、デザイン誌の編集に携わっていたときにアルミ特集を組んだところ、建築家はアルミが嫌い、アルミサッシはできれば使いたくないという傾向があった。カーテンなどの布地も自分の建築に置きたくないという人が多かったですね。そういうことで、私は、アルミ型材とインテリアファブリックはだめなのかなという印象を持っていました。建築家にとってアルミ型材はどのような存在だったのでしょうか。

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