喜多俊之 対談バックナンバー

Two Top Talk

 

連載第10回「新たなライフスタイルをデザインしたシステムキッチン」

今回は、画期的な構造の「サスティナブル・デザインキッチン」として評価され、2004年度グッドデザイン賞金賞を受賞したシステムキッチン「アクティエス」をめぐって、サンウエーブ工業より取締役専務の織田昌之助さんと、デザイン開発担当の田口哲さんをお招きしてお話をうかがいました。(編集部)

織田昌之助(写真左)

サンウエーブ工業株式会社
取締役専務


田口 哲(写真右)

サンウエーブ工業株式会社
開発室 開発企画部 部長

 

喜多 俊之

株式会社アイ・ディ・ケイ・デザイン研究所
代表取締役
2004年度グッドデザイン賞 審査委員長


喜多:

流し台の時代からキッチンへ、日本のシステムキッチンは、ここへ来て市場としても意識としても一般に広く行き渡っています。そういう中で今年度のグッドデザイン賞金賞を受賞されたアクティエスのコンセプトは、なかなかユニークだと思います。 これまでは、キッチンは主婦が一人で使うといったものでした。でもアクティエスは複数の人が向かい合わせで使えるなど、大勢で一緒に楽しく台所仕事ができそうです。このコンセプトはとてもすばらしいと思いました。開発をご担当の田口さんにお聞きしたいのですが、どういう点が今回のデザインのきっかけになっているのですか。

田口:

商品開発ではふだんからユーザーの声を聞くようにしていますが、その中で潜在的な不満、欲求として挙げられることがありました。いろいろと考えてシステムキッチンを買って、最初はいいと思ったけれども、使っているうちに生活が変わったり、世の中にいろいろな新しいものが出てきて、だんだん合わなくなってくる、気に入らないところが出てくるといった声があるのです。主婦の方にすれば、そのキッチンを選んだ自分の責任だという意識がありますので、あまり表立っては出てこないのですが、何となく気持ちの中にある。一度買っていただくと20年は使っていただきますので、長い間我慢して使ってもらうのもどうなのだろうか。そこで、使用者の気持ちに合うように、環境の変化に応じて、商品の使い方も変えたほうがいいのではないか。そうした意識が開発側のスタッフの心の中に生まれ、それを具体的に形にしてみようというところから出てきたものです。

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