川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 
KAZUO'S VOICE 032「USED Gを考える」

今回は、D&DEPARTMENT大阪店で開催された「USED G MARK」展(2003年12月5日〜16日 東京展は11月に開催)のオープニング企画として催されたトークショーの模様をお伝えします。司会の山本雅也氏は、デザインや建築を専門分野にしているジャーナリスト。評論活動を行う一方で、デザイン関係者の交流、ネットワーク化を図る活動「D-net」を主宰されています。ナガオカケンメイ氏は、リサイクル物で構成された大型百貨店を目指すD&DEPARTMENTの店主。D&DEPARTMENTは、2003年度グッドデザイン賞を受賞しています。川崎和男氏は、このトークショーにゲストとして招かれました。(編集部)

2003年12月5日から16日まで、D&DEPARTMENT大阪店にて開催された「USED G MARK展」の会場風景。中古買い取り額併記のプライスタグがつけられたUSED G商品が、合計約70点展示されました。

■司会
山本 雅也
デザインジャーナリスト

■スピーカー
ナガオカケンメイ
 
川崎 和男
 
ディアンドデパートメントプロジェクト
代表
名古屋市立大学大学院
芸術工学研究科 教授
大阪大学大学院
フロンティア研究機構 特任教授
2003年度グッドデザイン賞審査委員長

山本: USED G MARKとはいったい何なのかというと、デザインリサイクルショップ「D&DEPARTMENT」を運営しているナガオカケンメイさんが、ご自身の目で、これまでのGマーク商品の中から、もう一度リサイクルというかたちで売ってもいいなと思えるものを選び、紹介するという展覧会です。40年以上に及ぶ歴史の中で、Gマーク商品に選ばれたものは2万8000点ほどに上るわけですが、そこから彼が売ってもいいと思えたのは200点にすぎなかった。つまり、2万8000分の200です。私はこれはGマークに対する強烈なアンチテーゼだと思いました。また、D&DEPARTMENTは2003年度グッドデザイン賞の審査委員長特別賞、つまりここにいらっしゃる川崎和男さんが出された賞を受賞している。審査の途中のプレゼンテーションにおいてナガオカさんは、川崎さんに向かって、「いまのGマークはおかしいと思います」ということを堂々と言ったらしい。普通なら「うちはこんなにすごいからGマークをください」とやるところですよね。審査委員長に向かって「Gマークはおかしい」と言った人間に審査委員長特別賞が出ているとは、不思議に思いませんか。今日は、Gマークに対して批判的な考えのあるナガオカケンメイさんが川崎和男さんにぶつけたいこと、また、Gマークの審査委員長を3年間務められて、川崎和男さんが感じたことを率直にお話しいただきたいと思います。
 

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