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今回は2003年度グッドデザイン賞で中小企業庁長官賞を受賞した「アニマルラバーバンド」(
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)をプロデュースしたアッシュコンセプトの名児耶氏、デザインを担当したパスキーデザインの羽根田氏、大橋氏をお招きし、このデザインが生まれた背景やそのコンセプトについてお話いただきました。(編集部)
後列左より
名児耶 秀美
アッシュコンセプト 代表取締役
羽根田 正憲
パスキーデザイン
大橋 由三子
パスキーデザイン
前列
川崎 和男
名古屋市立大学大学院
芸術工学研究科 教授
大阪大学大学院
フロンティア研究機構 特任教授
2003年度グッドデザイン賞審査委員長
川崎:
この動物のフォルムをした輪ゴム「アニマルラバーバンド」の発想はコロンブスの卵的な部分がありますよね。できあがったものを見ると、いままでなぜ輪ゴムをこんな形にしなかったのだろうと思うようなデザインです。デザイナーの直観がある物事や形態をつかむことを、僕はdivinationと言っていますが、この的確な予知能力というような、ある種のとんでもない発想がデザイナーには起こることがあるわけです。これがなければ、輪ゴムがこういうふうにはならないよな、と非常に感心しました。また、このデザインがもっているある種のユーモアは、オランダやデンマークの若手のデザイナーが強かった領域ですが、最近では台湾のデザイナーがうまくなってきました。ある種のユーモラス性、トリックスターというものをデザインの中に持ち込むという方法論です。そういう点からも、日本にもやっとこれができるようなデザイナーが現れたとホッとしたんですよ。
こうしたことをひっくるめて、トータルデザインとして見たときに、単純に輪ゴムが動物の形をしているからではなく、取扱説明書までをふくめて全体がデザインされている点が非常に見事であると言えます。また、カラーコーディネーションのあり方も非常にまとまっていますよね。極めて柔らかい色の組み合わせを出されています。
これをデザインした羽根田さん、大橋さんのユニット「パスキーデザイン」の実力もさることながら、これを商品化されたアッシュコンセプトの名児耶さんのプロデュース能力も相当のものがあるのだと感心しました。デザインコンペで商品化されなかったデザインを取り上げるということもユニークな試みとして注目したいところです。まずは、羽根田さん、大橋さんと名児耶さんがどのように出会ったのかというところからお話をうかがいしたいと思います。
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