川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 
KAZUO'S VOICE 029「デザイン界としての知的財産権戦略」

今回は、2003年度よりグッドデザイン賞・新領域デザイン部門の審査をお願いしている日高一樹氏をお招きし、デザイナーに関係する権利や契約の問題についてお話しいただきました。(編集部)

日高 一樹 日高 一樹
 
川崎 和男 川崎 和男
 
日高国際特許事務所 所長
2003年度グッドデザイン賞審査委員
名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 教授
大阪大学大学院 フロンティア研究機構 特任教授
2003年度グッドデザイン賞審査委員長

川崎: 日高さんのバックボーンはインダストリアルデザインで、以前は特許庁におられ、通産省時代にはデザイン行政という官僚だったわけですね。そして、全国を回られていました。僕はデザインの権利関係をより強化するためにグッドデザイン賞の審査委員に迎えたいと考えてきましたので、今年の審査から日高さんに委員に加わっていただきました。

いま、知財権が非常にもてはやされています。デザイナーは自分たちの職能を語るうえで知財権のことを主張し続けていますが、一方でまだまだデザイナー自らの知識が浅い。特許庁に申請しても登録されるころには商品の寿命が尽きているし、日本の特許制度も海外との温度差がある中で国際特許の問題もある。また、現実にはデザインの契約の問題をクライアントに対して上手に解決できているフリーランスは限られていると思います。知財権に関してデザイン界は戦略的にどうすればいいか。今日は日高さんならばこその解決策を聞かせていただきたいと思っています。

まずは、知財権を巡る現状をどのようにご覧になっているかをお聞かせ下さい。

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