特別賞審査会と受賞発表を目前に控えて行った今回は、森山明子審査副委員長をお招きし、グッドデザイン賞が目指すべき新たなプロモーション手法とグランプリ選定方法についてご対談いただきました。(編集部)
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森山 明子
武蔵野美術大学 教授
2002年度
グッドデザイン賞
審査副委員長
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川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2002年度
グッドデザイン賞
審査委員長 |

| 川崎: |
グッドデザイン賞の2次審査会後の会場を一般公開するグッドデザイン・プレゼンテーションの最中、会場内をあちこち見て回ったのですけど、来場していただいた方に随分一般の方が多くなりました。お子さん連れのお母さんが見えていたり、見ていただく方が非常に増えてきたので安心しました。これは、今後のデザイン振興には非常に良かったなと思いました。そこはやはり単に1次審査を通過した応募対象を展示するといったことに止まらず、企業による企画展示「デザインイニシアチブ」が会場のセンターブースを中心に彩りを添えていたことが、一番大きかったと思っています。
これまでを振り返ってみると、非常に心配していた日本の製造業の生産状況、要するに新規のモノづくりが統計的には非常に落ちていて、新商品が非常に少なくなっている状況があるわけです。それにもかかわらず、例年応募される企業からは、自信作を応募いただきました。また審査委員もほぼ四分の一の世代交代を図り、その結果が見え始めてきました。一段落といっても、ようやく折り返し点に辿り着いたという感じですが、副審査委員長として、今年のこれまでの審査やグッドデザイン・プレゼンテーションをどのように受け止められていますか。 |
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| 森山: |
1998年にグッドデザイン事業が民営化されて今年で5年目を迎えたわけですが、ビックサイトの審査会場を一般公開するということで衆目を集めるという活動が本格化したわけですね。いままでも応募されたものだけではなく、企業や団体の展示がちょっとはあったんですが、今回の企画展示、デザインイニシアチブは会場の中心でランドマークのような強い存在感がありました。私が聞いた範囲でも、一般の方々からは、見ごたえがある、見せようという気構えがちゃんと伝わっているという評価を得ているようで、興味深かったですね。
Gマークの審査に出てくるものは、その年に売る予定のものしか展示されませんので、つくる主体の意思みたいなものが、必ずしも一連のものとして明確には見えてこなかった。しかし、今年のグッドデザイン・プレゼンテーションでは、たとえばヤマハのサイレントバイオリンが審査対象として、また企画展示の場の両方に出ていた。デザインイニシアチブの企画展示では、サイレントチェロをはじめとする一連のシリーズがズラッと並んでいる。そうなると、今年応募したものが企業にとってどういう意味を持つのかということが見えてくる。一般的にはデザインの文脈とでもいうのでしょうが、それ以上に企業の姿勢のようなものがあっての一品一品のGマークへの応募だということが、よくわかる気がして、その点がいちばんよかったのではないでしょうか。 |
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