今回は、本年度からコミュニケーションデザイン部門の審査委員をお願いする佐藤可士和氏をお招きし、氏の活動を通して窺うことことのできる「コミュニケーションデザイン」の本質に迫ります。(編集部)
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佐藤 可士和
有限会社サムライ
代表取締役
クリエイティブディレクター/アートディレクター |
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川崎 和男
名古屋市立大学
教授
2002年度グッドデザイン賞審査委員長 |

| 川崎: |
佐藤さんは、最初は博報堂でインハウスデザイナーを経験された後に、フリーランスになられたわけですね。佐藤さんの世代は、社会に出られてからバブルの時期を横目でご覧になって、その後、日本の社会がこんなふうになってきた中でのデザイン活動をされましたね。今、Gマークでは、建築、グラフィック、プロダクトという垣根を取り払うためにも、佐藤さんに審査委員として加わっていただくコミュニケーション部門を設立してきました。Gマークの審査委員をお願いする話が佐藤さんのところにいったとき、どんな印象を持たれましたか。 |
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| 佐藤: |
先日、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会 http://www.jagda.org/)で亀倉賞をいただいたんですが、その対象はポスターなんです。僕が手掛けたプロジェクトでは賞をいただいたポスターだけをつくったわけではないから、受賞展覧会ではそのプロジェクトで制作したアイテムを全部集めたようなものにさせていただいたのですが、そういう形で出品できるコンペがなかなかない。JAGDAもそうですし、東京ADC(東京アートディレクターズクラブ)も部門別で、新聞広告とかいう区分になってしまう。コンセプトなども含めて全体を見て評価してくれるような仕組みってないんですよね。
だからポスターだけではなく、その仕組みやプロジェクト自体が評価されるGマークのコミュニケーションデザイン部門のかたちは、すごくおもしろく、価値があるのではないかと思います。昨年はGマークに応募者側から関わったのですが、応募する立場からすれば、ポスターなどの個々のアイテムは戦略の一部だから、それだけを見てもらいたいわけではなくて、本当はそういう視点から総合的に評価してほしいんです。そうすると正にコミュニケーションデザインになる。僕はジャンルを超えてというより、もともとはアートディレクターで、いまもそうですが、それでもパッケージをやったり、今度は建築もやろうとしていたり、だからGマークの方向性みたいなことと、自分の考えていることにはピッタリ合っているなと思っています。 |
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