川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 


今回は商品デザイン部門で2001年度グッドデザイン金賞を受賞した株式会社INAX「サティス」の開発を空間デザイン研究所所長としてまとめられた宮脇伸歩氏をお招きし、商品デザインに果たすデザインとデザイナーの役割についてご対談いただきました。

(編集部)

宮脇 伸歩 川崎 和男
宮脇 伸歩
株式会社INAX 空間デザイン研究所 所長
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長

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川崎: 2001年度グッドデザイン金賞を受賞されたINAXさんのサティスは、シャワートイレという既成概念からデザインが解放されてきたなということ。そして、まさしく21世紀の水回り商品のスタートラインをつくられたなという印象と感銘を受けました。また、本日宮脇さんとお会いして、デザインの統括者としては随分お若いのでびっくりしています。僕は宮脇さんよりは10年ほど上になりますが、一番経験を積んで油がのったところで、デザインディレクターであり、なおかつマネージャーとして企業を引っ張っていかれるわけでしょう。そういう中で、この金賞がスタートラインを飾ったのかなという感じがします。今回はサティスの開発にあたって考えられたことなどをお伺いしていきたいと思います。
   
宮脇: サティス以前の水回り商品はネガティブファクターのほうが多く、それをいかに解消するかが開発テーマでした。すなわち汚れや臭いの問題を取り除くことに主眼が置かれてきたわけですが、そこがある程度満足できるレベルに達した。しかし、そこで止まってしまったらプロダクトメーカーは終わってしまいますので、どうつくるのかではなく、何をつくるべきかという製品開発のアプローチ部分から考え直したという背景があります。その第一陣がサティスだったわけです。これは機能的に最新のものですが、機能を売りにするのではなく、暮らし方を変えられる、もしくはINAXの考える暮らし方を提案できる媒体としてこのプロダクトがあるという位置づけを狙っています。
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