川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 


今回は新領域デザイン部門で2001年度グッドデザイン金賞を受賞した「NIKEiD」の開発においてプロジェクトリーダーを務められた久保田夏彦氏をお招きし、グッドデザイン賞への感想や期待についてご対談いただきました。

(編集部)

久保田 夏彦 川崎 和男
久保田 夏彦
ナイキジャパン ジェネラルマネージャー
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長

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川崎: 「NIKEiD」は今回のグッドデザイン賞で新領域デザイン部門の金賞を受賞され、しかもグランプリ候補にまで選ばれました。残念ながらグランプリは逃しましたが、最近では日常化してきたEコマースの中にあって、ナイキというアメリカのブランドを日本的なきめ細かな配慮をもって売るシステムという点でGマーク、なおかつ金賞や大賞候補という次元で評価されるインターラクティブな要素を大いに持っています。商品をどうやって相手に手渡していくかというその仕組みは非常に優れたものですが、一方で、僕にとっては大賞審査会でのプレゼンテーションが特に強く印象に残りました。そのノリとかお話を伺って、ナイキは完全に大企業だけれども、久保田さんのような若い人たちが活躍しているという部分に好感を持ったんです。

最初にお伺いしたいのは、大賞候補までいった事実が皆さん方にとってはどんな印象でしたか。また、これまでGマークをどういうふうにご覧になっていたか、という点です。
   
久保田: Gマークという世界の中では、NIKEiDが異端児に感じられました。個人的にGマークの存在を知ってはいましたが、まさか自分の仕事がそれを取るとは思っていなかった。申し込むとも思っていなかったので、まず最初に参加すること自体に驚いたんです。ただし、NIKEiDを出すからには、もちろん大賞を取ってやろうと思っていました。
インターネットの世界はいわば異業種格闘技で、それは本来広く外の世界まで繋がっていくものなんです。ナイキのサイトは、日本のユーザーに向けてナイキブランドを伝えていくのが仕事であります。だんだん大きくなってはいても、日本のインターネット・ユーザーという限られたパイを取り合うことを考えたときに、自分たちの仕事は異業種格闘技なんだという位置づけが明確になり、Gマークという異業種格闘技のステージが見えた。デザインという領域での異種格闘技の場に、NIKEiDというプロジェクトをさらしてみるのはすごくチャレンジブルだし、有意義であると考えました。
   
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