川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 


今回は雑誌「FRaU」や「ENGINE」の連載で活躍されている甘糟りり子さん(主な著作に「東京のレストラン」光文社文庫、「贅沢は敵か」新潮社など)をお招きし、モノ選びの基準や評価、また、それらとデザインとの関わりについてご対談いただきました。

(編集部)

甘糟 りり子 川崎 和男
甘糟 りり子
コラムニスト
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長

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川崎: 今、甘糟さんはご自身のエッセイや本、発言を通して、若い方々のオピニオンリーダー的な存在ですね。私も著作を読ませていただき、先々月のトークショー(DN Face to Face Talk:7月17日 五反田の東京デザインセンターにて開催)にご出席頂きました。グッドデザイン賞については、恐らくあのイベントに出られて初めて知られたんじゃないかと思います。あの時は私とDesign News 編集部で選んだジャーナリスト、ライターの方とのセッションでしたし、ああいうシチュエーションではなかなかお一人お一人のご意見をじっくり伺うのは難しいので、今回は対談という形式で、雑談的になっても自由にご発言いただければと思っています。

日本はものづくりの国ですが、現状では非常に低迷しています。特に、家電は厳しいし、自動車もそんなに勝ち誇れるほどブランドのイメージアップができているとは思えない状況です。 Gマークは45年も続いている制度で、僕自身は15年も携わっていますが、プロのデザイナーとしては、こういう状況で日本が貿易立国として生き延びていくためには、世界の人たちにとってグッドデザイン賞がある種のブランドとして認知されるぐらいにしていきたいという気持ちがあります。多くの人にいいデザインを伝えていきたいというのは、プロのデザイナーとして当然のことだと思っています。そこで今回は、ブランド探検家としての甘糟さんご意見、今愛用されているものやファッションの流れ、そういうものを織り交ぜて、ご自身のモノに対するある種のこだわり、ブランドに対する思い入れや、日本のものづくりのここが変だというご意見を是非お聞かせいただければと思います。 甘糟さんは車への思い入れが相当強いようですね。
   
甘糟: 車はスタイリングに惹かれて好きになることが多いですね。壊れることが多くてもかっこいいものに乗りたいと思っているくらいです。でも、私はデザインのことはよくわかりませんが、車や住宅は実際に使うものでアートとは違いますから、デザインだけでできない部分も多いのではないでしょうか。エンジニアの思いや意見も強いと思いますし、デザインだけではなかなか消化しきれないことが多のではないですか。車と住宅、電化製品もそうなのかな。
   
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