西山さんが主宰されている「空想生活」は新しいビジネスモデルということで、2000年度の新領域デザイン部門でグッドデザイン賞を受賞されました。いまデザイナーは、企業の中で思いどおりのものづくりということがやれない環境にあると思います。一般の人も、こういうものが欲しいと切実に願っている。これは僕も非常に強く感じていることです。実を言えば、一応「空想生活」のメンバーなんです。リードオンリーなのですがときどき拝見しています。僕は、ある雑誌で「CIGARRO」に対して批評、それは先輩デザイナーとして苦言を呈したりはしていますが、ユーザーが抱えている問題を解決していこうとする空想生活のビジネスモデルは、今世紀をとらえたやり方としては非常に優れたシステムであるとみています。
まずは、このようなビジネスモデルをつくられた西山さん自身が、デザインあるいはデザイナー、またはグッドデザイン賞という制度をどのように捉えているのか。このあたりからお話をうかがいたいと思います。