川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 


今回は(社)日本インダストリアルデザイナー協会の理事長として、デザイン界と同協会の改革に尽力されている大倉冨美雄氏をお招きし、現在、デザイン界やデザイナーが抱えている問題についてご対談いただきました。

(編集部)

大倉 冨美雄 川崎 和男
大倉 冨美雄
(社)日本インダストリアルデザイナー協会 理事長
静岡文化芸術大学 教授
大倉冨美雄デザイン事務所所長
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長

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川崎: 本日お越しいただいた大倉さんは、日本インダストリアルデザイナー協会(以下、JIDA)の理事長としてJIDAの改革を進めておられます。私はグッドデザイン賞の審査委員長として、この制度の改革を進めようとしています。また、大倉さんはグッドデザインの審査委員として10年程関わられた経験をお持ちですし、私自身もJIDAのメンバーです。このようにお互いの共通項が多いですから、様々な問題意識を共有しているのではないかと考えました。

もともとは、日本の工業製品の模倣問題に端を発して創設されたグッドデザイン制度は、今年で45回目になりますが、ある言い方をすると、日本のインダストリアルデザイン、あるいはプロダクトデザインの歴史は、Gマークとともに歩んできたように思います。改めて日本の職能史を考えてみると、JIDAも間もなく50周年を迎えますし、グッドデザインもあと5年後に50周年を迎えます。この生誕約半世紀を迎えようとしているインダストリアルデザイナーという職能は、とくに20世紀の後半から、さまざまな問題を抱え込んできました。コンピュータの登場が、手法論の有り様を大きく変えましたし、社会的にはエコロジーとかサステイナビリティの問題解決がデザインの主要問題にもなってきています。また、工業社会から情報社会へと変わってしまったということで生まれてきた問題も多々あります。こうしたことを踏まえて、まずは職能団体としての考え方、それからグッドデザインの制度について、JIDAの理事長という立場からというよりは、「個人のデザイナーとして」どのようにお考えになっているか、そこからお聞きしていきたいと思います。

   
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