Gマークはこれまで、デザイナーの地位を上げていくために相当がんばってきたと思います。中西元男さんが審査委員長を務められたここ3年ほど「Good Design is Good Business.」というスローガンを打ち出されてきましたが、これは非常によかったと思います。また、近年は公開審査を始めましたが、これも情報公開ということで非常に良い面がありました。しかし一方で、公開審査を見に来られた方には、各委員長や学識者が簡単にパッパッとしゃべって、皆で手を挙げて多数決で決まっていると思われてしまう。それは実際の審査の1面でしかなく、公開されていない場で夜遅くまで侃々諤々と議論を重ねて、一つ一つのアイテムについて丹念に審査しているわけですが、そこには当然公開できない部分もある。ディスカッションをやっては投票する、ディスカッションをやっては投票するという場面もあります。こうした裏側の議論を応募者にうまく伝える方法がないものかなと思います。審査の現場ではずいぶんシビアな議論をしているのが、なかなか伝わらないのが残念ですし、ここら辺にGマークのこれからの課題があるのかなと思います。