川崎和男 対談バックナンバー

KAZUO'S VOICE
 


今回は哲学者の中村雄二郎氏をお招きし、川崎氏の審査委員長としての抱負についてご意見をいただきました。
(編集部)

中村 雄二郎 川崎 和男
中村 雄二郎
哲学者・明治大学名誉教授
グッドデザイン賞審議委員
川崎 和男
名古屋市立大学 教授
2001年度グッドデザイン賞審査委員長

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川崎: 2001年度Gマークの審査委員長という大役を引き受けることになりました。僕は、Gマークは日本にとって、もはやかけがえのない貿易立国としての一つのアイデンティティであり、輸出によって生活環境をつくっていく要素として重要なものだと考えてきました。ちょうど年代的にもそういうことを担っていく位置にいるのかなと思って、今回審査委員長を引き受ける決心をしたんです。

審査委員としては14年前からGマークに関わってきましたが、この間、中村先生には何度もお会いいただいて、哲学的な面から形の問題やデザインの根本的な問題について、Gマークの理論的なバックボーンのご指導をいただいてきました。

Gマークは今年で45回目になりますが、21世紀最初のGマークですし、50周年のための前夜祭的なかたちで方向づけをいていきたいと考えています。
   
中村: 川崎さんとは相当長い付き合いになりますが、その間、絶えずいい作品をおつくりになっていて刺激されてきました。委員長になられるのは、仕事のキャリアからみても、年齢的な面からみても、当然だと思っています。ただ、私がちょっと危惧したのは、かなりポリティカルなことを考えなければいけない立場なので、それをどのようにこなしていかれるかということです。どのように無理難題を切り開いていくのか。そこは心配でもあり、また期待もあります。
誰でもそうですが、難しい問題を一つクリアすると、また似たような問題が現れてきて、それを積み重ねていくことでそれぞれの人生を歩んでいくのだろうと思います。いまGマークは大事な時期なので、その意味では本気になってやっていくだけの価値があるのではないかと感じています。
   
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