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#92 私の選んだ一品 [社会のピント] 2021年度グッドデザイン賞審査委員セレクション “My Favorite Design" The selection from GOOD DESIGN AWARD 2021 2021年 10月20日(水)ー 11月24日(水) 入場無料 11:00 - 19:00 / Oct. 20 (Wed) - Nov. 17 (Wed) 2021

本年も10月20日(水)にグッドデザイン賞を発表いたしました。
グッドデザイン賞には、毎年さまざまな分野のデザインが数多く応募され、審査委員がそれぞれの知見に基づいて評価を行い、受賞を決定しています。
グッドデザイン賞の審査委員は、国内外の多様な領域の前線で活躍するデザイナーをはじめ建築家や研究者、ジャーナリスト、企業経営者などが務めています。この「私の選んだ一品」は、二次審査会の会場で審査委員一人ひとりに、個人的に気になったデザインやお気に入りのデザインを1つ選んでいただく毎年恒例の企画です。
本年もCOVID-19の影響で、海外審査委員の二次審査会への来場が叶わなかったため、日本在住の審査委員80名にご協力いただき企画を実施しました。その全74点を、「楽しむ」「守る」「食べる」「支える」「知る」「移動する」という6項目にピントを合わせて分類し、審査委員によるコメントと共に展示いたします。
本年は、審査委員の「社会への目線」を感じるセレクションになりました。さまざまな領域のデザインが、今の、そしてこれからの社会で担う役割について、ぜひ一緒に考えてみてください。

参加審査委員(敬称略/50音順)

秋山 かおり Kaori Akiyama

紙オムツ [ミラフィール]

ケアされる側だけでなくケアする側への配慮の見られる製品が近年増えている。このオムツは水分を素早く拡散することで膨らまないThinDry吸収体の開発や、サイズ調整可能なテープ式パンツ型という世界初の優れた機能も然ることながら、美しい色やパターンを用い赤ちゃんをケアする立場の気持ちに寄り添い優しさが生まれるシーンを作り出している。

朝倉 重徳 Shigenori Asakura

測色機 [SD-10]

"色を正確に伝えることは意外と難しい。
そんな経験はありませんか。
おそらくこの製品が全部解決してくれます。
新開発センサーによる小型化と、スマホ・クラウド連携アプリによって。 "

芦沢 啓治 Keiji Ashizawa

デジタルカメラ [FUJIFILM X-E4]

写真を撮る行為において、最も大事なことは感動を写すことだ。その意味において、感動をできるだけ美しく記録することで、それを色褪せないものとすることができる。いいカメラに出会うことは、その人の人生を豊かにするものだと思っている。X-E4は、初めてカメラを持って感動を覚える人にとってのエントリー機である。軽量でありコンパクトな大きさによる手軽さ、それでいてエントリー機であることを忘れさせる質感には、所有欲をくすぐる力がある。スペックもプロユースと変わらない。このカメラを持って、散歩に出たい。むしろこのカメラで写真を撮りたいから、散歩したいと思わせる。

安次富 隆 Takashi Ashitomi

積み木 [tumi-isi]

【tumi-isi】
石の形をした木彫。高精度な面取りのおかげで、アクロバティックな積み方ができる。そこに丸みを帯びた石の幻影を重ねると、現実の世界ではあり得ない積み石が見えてくる。tumi-isiは、想像力と創造力を喚起するデザインなのだ。

安積 伸 Shin Azumi

ミニピアノ [KAWAI meets HIDA ミニグランドピアノ]

「トイピアノ」はこれまで「玩具」としての面ばかり強調されてきましたが、この製品ではアコースティックな「楽器」としてのあり方が追求され、子供だけでなく大人の演奏家も魅了するものに仕上っていると感じました。

網野 禎昭 Yoshiaki Amino

循環型地域未来創造事業 [浅間北麓の地域資源の価値化とキャンプ場等の場づくり...

木を育て山を維持することから、木を伐り商品づくりや販売までを一気通貫で行うことで、地域社会を持続させる喜びと責任が見えてくる。素朴であるが豊かな中山間地域を目指す取り組みとして心から応援。

安東 陽子 Yoko Ando

ホルダー [コンベックスホルダー]

建築の現場は優れた職人たちの技術で成り立っています。また、経験豊富な職人は必ず使い慣れた工具を持っています。その中でも誰もが使うコンベックスの使い勝手をさらに高めることを目指したこの製品のコンセプトは明確で機能的。私も是非現場で使いたい一品です。

飯石 藍 Ai Iishi

かるた [吉祥寺かるた]

かるたの札をつくるプロセスを開き、住民の吉祥寺への偏愛を可視化・共有化していくことで、個性が失われつつある街の魅力を楽しく再発見していくとても良い取り組み。かるたを作って遊ぶという取組そのものが時代の変化とともに繰り返されていくことで螺旋状にコミュニティが醸成されていくという視点も素晴らしい。

五十嵐 太郎 Taro Igarashi

商店街 [ボーナストラック]

東京の巨大な再開発がスペックは高いけれど、個性を欠く状況に苛立ちを感じていたが、小田急の鉄道跡地を利用し、小さい商業施設群を出現させた低密度のプロジェクトは気持ちが良い空間だ。下北沢らしさの再解釈という点でも興味深い。若手の建築家を起用し、新しい可能性に挑戦したクライアント側も、賞賛に値すると思う。

五十嵐 久枝 Hisae Igarashi

モジュール式ソファ [マジス コスチューム]

「使う人と社会に優しいソファ」という翻訳タイトルは、心地良い響である。シンプルカジュアルな外観はユーザーを緊張させない。
モジュール、システム構造が道理にかなっていて、将来廃棄する時は容易に分別できる仕組みまでを導いている。

石川 俊祐 Shunsuke Ishikawa

積み木 [tumi-isi]

積んでも飾っても愛らしい、ここちのよい積木。大人も子供も触れてみたい知的創造性を静かに掻き立てる色や形。背景に感じられる500年の吉野杉の存在感。国も時間軸を超えて、人から人の手に渡り、長く愛着がめぐる豊かな暮らしを人々に想像させてくれる。

石川 善樹 Yoshiki Ishikawa

モバイルアプリケーション [みんなの銀行]

歴史と格式ある業界で革新的な試みは大変な困難が伴う。しかしみんなの銀行は、デジタルあるいはSDGsネイティブと言われる新しい世代と共に、お金との関係をゼロから丁寧に総合的にデザインしていった点が高く評価できる。

伊藤 香織 Kaori Ito

3D都市モデル [PLATEAU[プラトー]]

データの質やプロジェクトの先進性はもちろんのこと,私が期待するのは,日本中に(世界中に)潜在する知や創造性が,このデータにどうアプローチするのかということ.思いも寄らぬところからどんな新しい都市像が生まれるのかを考えると,わくわくするのだ.

井上 裕太 Yuta Inoue

保育施設 [スマート保育園®]

テクノロジーで12もの業務領域を効率化し、共働き時代の基幹インフラである保育を変革する取り組み。激務による離職や悲劇的な事件を防止し、保育士増加に貢献、保育を子供と向き合うより人間的な営みに変えうる。

猪熊 純 Jun Inokuma

病院
[緩和ケア病棟 いまここ]

末期癌の方とその家族の方達のためホスピス。庭と一体となった群による配置が、病院特有の緊張感のある雰囲気を消し、まるで少し大きな家のような雰囲気を作り上げている。患者だけでなく、家族に対しても優しい眼差しが感じられる作品。

色部 義昭 Yoshiaki Irobe

シャープペンシル
[鉛筆シャープ/シャープ替芯]

作り手がどういう道具をつくりたいか。そしてそれをどのように使い手に届けたいか。プロダクトの開発からパッケージに至るコミュニケーションまで、清々しいほどに一貫性が感じられるものづくりが素晴らしいと思いました。

岩佐 十良 Toru Iwasa

地域の森林保全のための循環型経済システム [間伐材の定期物流システムと利活用、...

山林の保全と林業の再構築は、飛騨に限らず全国各地で急務。このプロジェクトは、自治体、地元金融機関、林業従事者(経験のある高齢者)が絶妙のバランスで手を組んで、循環型経済システムを作り出そうとしています。始まったばかりで将来は未知数ですが、成功することを祈って選びました。

内田 まほろ Maholo Uchida

ポータブル冷凍機
[ディー・モビコ]

モバイルバッテリーで動く、白くて美しい配送用の冷凍庫。大型トラックやCO2や人手は減らし、温度管理、トレーサビリティの強化で美味しさアップ。礼儀正しい配達員さんと共に日々進化する、世界一細やかな配送サービスと技術に頭が下がります。

内田 友紀 Yuki Uchida

保育施設
[スマート保育園®]

「子供が愛情に包まれてそだつ」。それを阻む様々な社会事情に向き合い、的確なデジタル化と関係者のネットワーク化、仕事の社会的価値向上、データの将来利用まで考えられたサービスの一端。このアプローチが社会のベースラインとなった時の、子供たちを取り巻く状況を見たいと思った。

大友 学 Gaku Otomo

炊飯器
[イワタニ カセットガス炊飯器 HAN-go]

あのオレンジ色には見覚えが!と思ったらやはり同社。なんと炊飯器である。すごいインパクトの割には一つのことしかできない実直さがなんとも可愛い。多少大きくても重くても問題ない。おいしいごはんと愛があれば。

緒方 壽人 Hisato Ogata

Bluetoothヘッドセット [BONX BOOST]

リモートワークから介護医療まで様々な現場で活躍する音声常時接続デバイスとサービスだが、元はスノーボードから生まれている点が面白い。今後も役に立つだけでなく遊びや楽しさの要素も失わずに進化していくことを期待したい。

岡本 健 Ken Okamoto

電子体温計 [テルモ電子体温計S100]

一度進化した道具を退化させるのは容易ではない。この体温計は、水銀体温計という進化以前の佇まいに現代のテクノロジーを詰め込むことで、道具としての利便性を担保しつつ、プロダクトの形を原点に戻している。時流が交差する進化の在り方に高揚した。

鹿野 護 Mamoru Kano

窓口用業務マイクスピーカーシステム [パーティション取付型 会話補助システム NF-2]

アクリル板越しの会話は聞き取りにくく、お互い大声になってしまったり、聞き取るために距離が接近してしまうこともあります。このマイクはそうした問題を解決してくれるデバイス。取付方法が簡単なのもポイントです。

木住野 彰悟 Shogo Kishino

解熱鎮痛薬【セデス】[新セデス錠、セデス・ハイ、セデス・ハイG]

店頭に置かれるパッケージデザインには二つの機能が必要です。販促的情報訴求と、ブランド訴求です。その二つを両立させることはとても難しいのですが、このパッケージはとてもバランスよくまとめているなと感じました。上面のキャッチコピーの大きさ、前面から開けて目に留まる機能コピーの親切さ、制作段階での多くの試行錯誤が目に浮かびます。

倉本 仁 Jin Kuramoto

ネックピロー [GUAPO 好きな形に曲げられるネックピロー]

今年の審査会の直前に痛めた私の首を優しくサポートしてくれたのがネックピローGUAPOでした。このアイテム無しにハードな2次審査会を乗り切ることはできなかったと思います。また、長時間のフライトで首を痛める大きなリスクがあることもたくさんの人に知ってほしいと思いました。

小林 茂 Shigeru Kobayashi

Anker Charging Dock for Oculus Quest 2 [Anker Charging Dock for Oculus ...

単体型HMDにまつわる、普段の置き場所に困る、いざ使おうとした時に充電されていない、という2つの問題を同時に解決でき、かつ、純正品であるかのように馴染む。実際の利用場面をよく把握していることが伺え、自分でも購入したい。

駒田 由香 Yuka Komada

定期借地権付き分譲注文住宅 [風花山本]

広島市街地より車で30分程度の、広島市安佐南区に建つ全14区画の戸建て住宅による宅地開発である。購入者にとって初期費用が抑えられる定期借地権を採用し、定借だからこそ生まれた共有の発想をベースに、住民と共に街を育て続けている。ソフト、ハード両面の仕組みづくりに丁寧に取り組んだ今回の試みは、地域を豊かにするアイデアにあふれ、これからの地方工務店が街づくりに関わる姿勢として評価すべき姿だと思う。

齋藤 精一 Seiichi Saito

スポーツ電動アシスト自転車 [YPJ-MT Pro]

スポーツとして自転車に乗ることを年齢や体力を理由に諦めてしまっている人は多くいると思います。このプロダクトはそんな諦めてしまっていた個人のロマンにもう一度向き合う機会を与えてくれると思います。

佐々木 千穂 Chiho Sasaki

アイスクリーム
[とけにくいアイス ゆったりバニラ]

父の病院の帰りにコンビニに寄って母と分け合って食べていたというアイス。食欲のなくなった父に買っていこうと思いつつ、持ち帰る間に溶けない季節になってからにしようと先送りしてしまった。このアイスを父と食べたかった。

佐々木 康晴 Yasuharu Sasaki

動画
[ウイルスの次にやってくるもの]

この動画は最初の緊急事態宣言直後、コロナ禍のごく初期に発信された。この時点で病気そのものではなく、人の「恐怖」から始まるフェイクニュースや陰謀論、人々の分断について予見し、すぐ発信しているその視座に敬服する。

佐藤 弘喜 Hiroki Sato

椅子 [Do kit yourself「スツールキット」]

在宅が求められる時代に、自作の楽しみを提案している。手作りキットというと素朴なものを連想するが、本格的で家具としての完成度も高い。座面の編みは手間がかかるが、説明動画がわかりやすく挫折することはないだろう。家具職人になった気分が味わえそう。

鈴木 元 Gen Suzuki

モジュール式ソファ [マジス コスチューム]

産業廃棄物を再生したボディーや、修理やリサイクルがしやすい分解可能な構造。これからの社会に向けて、ソファーを美しく再発明している。

田子 學 Manabu Tago

チェア
[クロッサチェア]

折りたたみ椅子という概念を超えたネスティングチェア。家がオフィス化したり、オフィスがリビング化するクロスオーバー化したライフスタイルに対応させるための独自の着眼とアイディアが美しいバランスとフォルムを実現させている。

太刀川 英輔 Eisuke Tachikawa

公共用トイレ [可動式アメニティブース withCUBE]

オフグリッドのインフラとして、造形的にも機能的にも完成されている。街中に偏在的に設置されれば、既存施設の利便性を上げるだけでなく、災害時にレジリエントな街を作り出してくれるだろう。

辰野 しずか Shizuka Tatsuno

Tableware
[TG Tableware Series]

日常の水を飲む行為をちょっと贅沢にしてくれるウォーターピッチャーの存在そのものが好きなのですが、心惹かれるデザインに出会うことは稀でした。このTG glassのウォーターピッチャーはガラスの薄さや形状、佇まいなどが美しく、耐熱という機能まで備わっていて、久々に出会えたお気に入りの一品です。

田中 みゆき Miyuki Tanaka

コミュニケーションサポートソリューション [シースルーキャプションズ]

ろう/難聴者に情報保障を提供するだけでなく、コミュニケーションの質を高めるという次のレベルに取り組む、非常に重要なプロジェクトです。また、当事者が開発チームにいて、彼との日常的なやり取りを元に開発が進められた点も高く評価したいと思います。開発過程で作られたオンライン字幕生成/表示システムは私も日常的に使っていますが、他と比較にならないほど使い勝手や精度が優れており、今後の本プロジェクトの更なる発展を期待しています。

玉井 美由紀 Miyuki Tamai

廃棄衣料アップサイクル [コンポスト]

様々な素材を使用する衣服はリサイクルが困難でしたが、色をリサイクルするという画期的な技術をベースに、廃棄される衣類を回収、アップサイクルし、さらにすべての工程でアパレル業界が抱える社会課題の解決に取り組んでいる。私自身、ものがあふれる現代において、これからのものづくりは社会課題を解決していかなければならないと考えていて、その上で、この循環の仕組みが素晴らしく、今後のあるべき姿だと思った。

千葉 学 Manabu Chiba

ブックエンド [Mass]

ブックエンドは、本がないと、何とも間の抜けた佇まいになるものが多いが、まるで椅子にも見えるこの形は、本が座ることを待っているようでもあるし、そこにあるだけで小さな風景をつくってくれそうな魅力もある。ぜひ買いたい。

手塚 由比 Yui Tezuka

小さくても地域の備えとなる災害支援住宅
[神水公衆浴場]

自宅の1階を街の人の為の銭湯にしてしまおうという発想が素晴らしい。熊本の震災で被災した経験を元に思いついたとのことであるが、プライベートである筈のものをパブリックにしてしまう大らかな態度は、今後の街づくりのあり方として示唆に富むものだと思う。

手槌 りか Ricca Tezuchi

Document Camera [DO-CAM USB Document Camera]

手軽に手元も映せるwebカメラ。使った後は上から押さえるだけで折りたたまれ、ちょっと長めのペンケースのような形態に変わる。
使用されない状況も加味したデザインは日常に違和感なく溶け込むおすすめの一品。

長田 英知 Hidetomo Nagata

電気ケトル [カリタ KEDP-X1]

コロナ禍を機に自宅で過ごす時間が増え、日常の細部を大事にするようになった。たとえば毎朝淹れるコーヒーは、お湯の温度と注ぎ方が満足度に直結する。優れた機能とデザインのポットは、一日を幸せな気持ちで始めるための、もっとも簡単で確実な方法だと思う。

中坊 壮介 Sosuke Nakabo

鉛筆 [マルス ルモグラフ 高級鉛筆]

デザイナーを志し、デッサンを学ぶため最初に手にした一揃いがルモグラフだった。美しく、道具としての信頼性が形に現れていた。すぐに使い切ってしまうため少し安価なものを買う様になったが、本当はこの青い鉛筆で揃えたいと思っていた。

ナカムラ ケンタ Kenta Nakamura

コーヒー生豆オンラインプラットフォーム
[TYPICA]

世界21カ国のコーヒー豆を38ヶ国に流通可能。小さな農園でも良い豆をつくれば価格が相場の30倍になることもあるそうだし、小さなロースタリーでも世界中の豆と出会うことができる。その結果、自分たちは美味しいコーヒーを気持ち良く飲むことができる。

永山 祐子 Yuko Nagayama

カラーインク
[コピックインク]

コピックを使ったことはありますが、インクカートリッジは使ったことはありませんでした。新しいカートリッジはインクをスピーディーに補充するだけではなく、カートリッジのインクのみを使う新しい方法によってインクアートを楽しめます。1石2鳥のアイテム、是非絵の好きな子供達に使わせてあげたいと思いました。

西田 司 Osamu Nishida

コンバートEV
[OZ MOTORS EV CONVERSION]

日本が新しいデザインを増やす時代から、古いデザインも価値に変えていく時代にシフトしていく中で、古いクルマの価値を、レストアとEVの掛け合わせにより高めているデザインが素晴らしい。

西村 浩 Hiroshi Nishimura

カタログギフト
[LIFEGIFT]

近年災害が頻発する日本では、災害という非日常を日常に意識できることが大切。お祝いや記念日、季節のご挨拶の機会に「あなたの無事が、いちばん大事。」なんてメッセージが届くなんて、一生忘れられない、愛のある防災対策だよね!

根津 孝太 Kota Nezu

Can-Am Spyder RT Sea To Sky [1-450-532-2211 #214559]

合理的な選択肢ではないのかもしれない。雨が降れば濡れるし、バイクのような取り回しのよさもない。しかし、またがった瞬間に、「このマシンじゃなきゃできない旅がある!」と直感させる力の正体はなんだろうか。

橋倉 誠 Makoto Hashikura

スツール [メトロクス リキスツール]

"素材にふさわしい構造のかたちを見出すことは、もっとも健全なデザインの作業だと思う。洗練された骨格と縁の処理から、素材が持つ真の「力」が生み出される。半世紀経った今でも少しも色褪せないデザインの教科書のようなスツールである。 "

橋田 規子 Noriko Hashida

樹脂製単管式排水システム
[ビニコア]

高層建築の縦排水管は、近年まで鋳鉄製であった。その後、樹脂製にしたことで、軽量化はしたが遮音性や防振性に欠けた。ビニコアはそれらを克服し、さらに透明にする事で施工や詰まりの確認が格段に向上した。見えない部材ではあるが、コツコツと研究開発する姿勢を応援したい。

服部 滋樹 Shigeki Hattori

小さくても地域の備えとなる災害支援住宅
[神水公衆浴場]

世界中で公衆と言われる環境が減っている。生活に近い公共性が必要とされる時代なのに何故なのか?
フィンランドでは公衆サウナが激減し、日本でも同じく銭湯が激減している。世代交代によって新たに生まれる公衆の在り方。個人がサウナを営み、コミュニティーの為のラーニングプログラムが展開されていたり、銭湯と様々な事業を掛け合わせ運営される空間などなど。今までとは違った体験を通して公衆性のヴァージョンアップがおこる。そのヒントとなるのが個人が参画する社会システムの在り方だ。この神水公衆浴場は自らの住まいの拡張性と公衆性の緩やかな境界を感じる場づくりであった。家族経営と言うよりも地域と経営の言い関係を垣間見た。

林 厚見 Atsumi Hayashi

まちづくり
[ジョンソンタウン]

米軍ハウス群が建ち並ぶ町が今、住民たちの手で進化している。一度はスラムになるとも言われた地区がその独特の環境を引き継ぎながら、建物も用途もコミュニティの形もアップデートされ続けているその様は多くの事を教えてくれる。

林 千晶 Chiaki Hayashi

産業用マルチコプター(ドローン)
[東光レスキュードローン® TSV-RQ1]

堅実なものづくりをしている企業が、日本には無数にある。それを実感させてくれた。ドローンは、これからの農業や防災、物流を大きく変える存在。地方と都心、あるいは日本と世界、そんな制約は存在しなかったのだ。

林 信行 Nobuyuki Hayashi

トラック [バートラックメディア トラックス]

ウィズ・コロナの時代、我々のライフスタイルももっと自由に変わってよい。そんな新しい可能性を見せると共に打撃の大きかった酒類業界に大きな夢を与え、新しい地域開発にもインスピレーションを与えてくれている。

原田 真宏 Masahiro Harada

会員制捜索ヘリサービス [ココヘリ]

"登山時の要救難者捜索の互助的なサービス。会員は年間3600円ほどの会費を払うだけで、遭難時にヘリによる捜索を無償で受けることができる。会員証を兼ねた位置特定のための軽量な装置も優れたプロダクトである。ソフト・ハード両面の優れたデザインであり、社会的貢献度も高く、グッドデザインに相応しいものだ。 "

原田 祐馬 Yuma Harada

測色機
[SD-10]

色彩に関わる仕事をしていると、これを手に街を駆けまわりたくなるはず!

平賀 達也 Tatsuya Hiraga

サインシステム [コロナワクチン接種ウェイファインディングシステム]

ワクチンの集団接種という社会要請に対し、接種者はもちろんのこと、医療従事者や会場運営者の心と体の負担軽減に大きく貢献したサインシステム。未曽有の事態にひるむことなくデザインの力を信じて立ち上がったプロジェクト関係者の意志と、その素晴らしい成果に心からの敬意を捧げたい。

廣田 尚子 Naoko Hirota

酒造会社によるコロナ禍の公衆衛生事業参入 [チームMEIRI「MEIRIの消毒」プロジェクト]

コロナ危機を支える老舗企業変革の挑戦
初めて知ったのは、まだ先が見えず日本が立ち止まっていた昨年春のTVニュースでした。どこよりも早く酒造技術を除菌アルコール製剤へ転化したのは、外部デザイナーも巻き込んで一丸となったチームの強い使命感と知り感動しました。

藤城 成貴 Shigeki Fujishiro

ポケットコイルマットレス [廃棄時に分解しやすいポケットコイルマットレス]

審査会の数日前、廃棄業社さんの現場を訪れる機会があり、コイルマットレスの処理が如何に大変かというお話を聞いたばかりでした。手付かずの錆びたコイルマットレスが山積みになっており、何とかならないものかと、思っていたところにこの商品が現れました。

藤本 幸三 Kozo Fujimoto

国際客船ターミナル
[横浜港大さん橋国際客船ターミナル]

大胆に柱や梁を排したオーガニックなフォルムが特徴的な内外観となっており、巨大化するクルーズ船の旅客ターミナルと、屋上公園は360度広がるベイエリアを24時間満喫出来る施設となっている。

藤原 徹平 Teppei Fujiwara

国際客船ターミナル
[横浜港大さん橋国際客船ターミナル]

フェリーターミナルであり、立体公園であり、横浜港のシンボル。全く古びることのない美しく革新的なデザイン。

二俣 公一 Koichi Futatsumata

架橋ポリエチレン管
[コルゲートイージーカポリ]

給水給湯配管でその保護•保温•結露防止のために使用されるコルゲート管を外装した新開発の架橋ポリエチレン管。これは建築現場の下地や基礎に埋設される資材であり、デザインという文脈においてこのような製品をどう評価するかは難しい側面があります。しかし、本製品はこれまでの他製品に比べても、高い保管性・運搬性・施工性・機能性を実現し、更に広い一般普及を前提にしたコスト設定にも成功しており、性質上見た目は地味でも建築の現場にとってはこれ以上ないバランスのとれたデザインだと思います。そういった意味でも開発者のきめ細かな配慮が伺える、縁の下の力持ちとでも言うべき優れたプロダクトであり、こういったものの一つ一つが日本の高い建築技術を支えているのだと実感します。

Miles Pennington Miles Pennington

空間再現ディスプレイ
[ELF-SR1]

AV機器にはエレガントで丁寧に作られた優れた製品が数多くあり、優れたデザインは、市場で成功を収めるための必須条件となっています。もちろんそれは良いことなのですが、一歩進んだ革新に比べ、スペック向上のための改良や最適化の繰り返しは、私にとっては刺激的ではありません。3Dシステムはさまざまなものが開発されていますが、私にとってこの製品が特別なのは、より個人的で人間的な視覚体験を約束してくれるからです。動き、奥行き、解像度は、魔法のような視覚体験をもたらします。この技術は私たちをどこへ連れて行ってくれるのでしょうか?答えはありませんが、だからこそワクワクする質問です。

寳角 光伸 Mitsunobu Hozumi

LEDネイティブ電球 [マブロス-プロ]

"代替品ではないLEDランプ。
この製品は電球と照明器具との間の境界線を再定義して、従来品とは異なる土俵を創る兆しを感じさせる。製品開発の出発点で従来と違う視点に立ち、基本になる技術の製品化への方向自体を見直している。"

本田 敬 Takashi Honda

ブックエンド [Mass]

「わ、京都っぽい」が第一印象だったが、なんと京都の図書館専門メーカーさんの製品でした。単独でも置き場所、置き方をいじりたくなるような、モノの魅力が感じられ、なぜか自分は日本の“遊び”の世界を感じました。本とその周辺が景色になると思うと、読書家でない僕でもワクワクします。

三宅 一成 Kazushige Miyake

モーターサイクル
[YZF-R7]

少年のころ、作ったプラモデルをあおりのアングルでまじまじと眺めていたときの感動が思い出された。かっこいい、その感覚が伝わるのは素晴らしいデザインだと思う。

ムラカミ カイエ Kaie Murakami

Operations [The best sustainability-oriented organizational adaptation ...

ビューティ業界における持続可能性への取り組みには、常に矛盾がつきまといます。ブランドの製品が、オーガニックで、リサイクル可能、プラスチックフリーでカーボンニュートラルであることは理想的ですが、それらを全て叶えたとしても、課題は尽きないのです。そしてこれまでの商慣習や慣れ親しんだ価格帯などに縛られず、新たなビジネスを創造していくとなると、メーカーサイドにも多大な経営努力が求められます。オーライトは、20年の歳月をかけて日進月歩、様々な取り組みからあるべきビジョンに向かって実績を積み上げ、ビジネスとの両立をかなえてきました。あるべき未来に向けた「会社のデザイン」への取り組みは、その製品の愛用者だけでなく、世界中の中小企業に勇気を与えてくれるでしょう。

村上 存 Tamotsu Murakami

⽔溶性切削液 [メタルカット フォレスト]

学生の頃から馴染んできた工場特有の匂い。多少の郷愁を残しつつ、変わっていくのだろうか。これが21世紀の工場の匂い、それを初めて体験したのはあのグッドデザイン審査会場だったと思い出す、そんな時代が来るかもしれない。

村田 智明 "Chiaki Murata"

つめ切り [クラシック プチ]

デザイナーとして一番難しい課題が、成熟商品への取り組み。しかもシンプルであるほど、造形の選択幅は狭くなる。そんな時、思い切って新構造で今までの常識を覆せるかどうかが試される。その手本となるのがこの爪切りだと思う。美しく、機能的で、置いていて絵になる、そして見せたくなる。つまり「爪切りらしさ」の通念を超えたのだ。

森川 高行 Takayuki Morikawa

路線バス [ポートループ]

阪神淡路大震災の復興債返済を終え、ようやく前向きな街づくりに取り掛かる神戸を再び憧れの街にすべく、三宮とウォーターフロントの間の心理的、肉体的バリアを解消して結ぶ、高品質な歩行支援手段を提供することができた。

森口 将之 Masayuki Moriguchi

電気自動車 [低速電動ミニミニバス eCOM-4]

ゆっくり走る窓のないボディが車内と車外をつなぎ、対面の座席が乗客同士をつなげる。親しみやすい姿が乗る気にさせる。人口減少と高齢化に悩む地域の交通をどうするか。シンプルかつストレートな回答に感心した。

柳沼 周子 Shuko Yaginuma

木製食器 ( お椀 )
[めいぼく椀シリーズ]

食卓に、木の器がある喜びを教えてくれたのが銘木椀だ。和とも洋ともつかぬプレーンな顔立ちで、味噌汁もスープにも似合う。手に持ち、口に触れ、やっぱり木はいいなぁと思う。国産材を小田原で挽いて作られていると知ればなおさらだ。

安井 重哉 Shigeya Yasui

Webサービス [デザイナー向けキャリア支援サービス 「ReDesigner(リデザイナー)」]

Re:Designer は、デザイナーおよびそれを志す人々と社会をつなぐプラットフォームであり、デザインの持つ価値が社会でより良く正しく発揮されることを支えている点を評価したい。

山出 淳也 Jun’ya Yamaide

村上鮭文化の継承プロジェクト [イヨボヤ会館の取り組みと『鮭のごちそう』]

この地独自の文化を残すための丁寧な活動とその意志に強く共感した。30年前に作られたレシピ本と同様に、この本もまた地域住民の台所で大切に保管されていくのだろう。文化は一人一人の日常の中で育まれていくことを知る好例。

山阪 佳彦 Yoshihiko Yamasaka

ストリートファニチャー
[ガイトウスタンド]

商店街の街灯という半ば公共物をハックする。その着眼点自体にもワクワクするが、滲み出しとはまるで違う、この道路占有感が心地いい。コロナ禍ならではの発想と安易な評価ができない魅力。日本の商店街の風景を変える可能性に満ちている。

山﨑 健太郎 Kentaro Yamazaki

アートライフブランド [HERALBONY]

たくさんの作品の中で、一瞬で心を掴まれました。野獣的でパワフル。知的障害を持った方達の作品ということだが、この作品たちは、私たちが知らずに線を引いた障害という境界線をじわっと滲ませてくれます。

山﨑 宣由 Nobuyoshi Yamazaki

電子ペーパー [RICOH eWhiteboard 4200]

大きさ、薄さ、表現力に「使ってみたい」と思う、強いインパクトがありました。鮮明なコントラストと明快なインタフェースは「手書き入力の心地よさ」を強く感じさせてくれます。様々な場面で、情報伝達とコミュニケーションをアシストしてくれるプロダクトになっています。

山崎 亮 Ryo Yamazaki

Regional Activity [Taitung Slow Food Festival]

台湾の先住民族が継承してきたローカルフードを多くの人に紹介し続けるフェスティバル。その結果、台東地域の人々の自信を生み出し、地元飲食店の新メニューが誕生し、プラスチック利用率が下がり、食事の提供方法が変わってきた。フードフェスを通じた「学びの場」を継続してきた主催者はもちろんのこと、活動を支援し続けた台東県政府も素晴らしい。

山田 遊 Yu Yamada

産地から興す新しいものづくりのかたち [tamaki niime]

審査委員とは別に仕事として、GOOD DESIGN STORE TOKYOの商品選定や、イベント企画のお手伝いをさせて頂いているのですが、コロナ禍で小売店もなかなか大変な時期が続く中、以前から、グッドデザイン賞を受賞していたら、取り扱いたいのになぁ、と長年思っていたブランドさんが、ユニット17(地域の取り組み・活動)で受賞したのを偶然見つけ、嬉しくなって一品で選ばせて頂きました。

吉田 愛 Ai Yoshida

ランタン [HOME&CAMP ランタン]

キャンプの時にしか使わないランタンは家ではお荷物な存在。それを上下ひっくり返しおうち照明として自立させ、次のキャンプの為の充電の時間にもなる機能と楽しさを同時に生む発想とデザインが見事!!

渡辺 弘明 Hiroaki Watanabe

ミラーレスカメラ [EOS R3]

視線入力 によるAF操作など技術的な評価も高いが、EOSブランドのカメラとして、刷新されても一目でそれと分かる形を有し、期待以上の進化を遂げている。特に上面から底面にかけて流れる面構成、フロント部のレンズ周りの造形、ディテールのどこを取っても美しく、撮る前に触り倒したい逸品。

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