概 要
触覚コンタクトレンズは,身体に密着して触覚を数倍に増幅させることができる.高度で複雑なメカトロニクス技術を志向せず,手掌で表面をなぞる際に生じている力学的作用をレバー機構による簡単な物理現象を利用して増幅させることに成功した.触覚コンタクトを指などで押さえ付けて物体の表面をなぞるだけで,物体の微小な凹凸を鋭敏に,しかも素早く検出できる.自動車鋼板の面検査の改善を目的とした産学連携による研究成果であるが,今後幅広い用途が期待される.このようなハプティクス(能動触)に関する触覚テクノロジーが,ものづくりのデザインにおいて,将来たいへん大切な高付加価値を生む技術になると予想される.