GOOD DESIGN AWARD

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CC

2021

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

受賞対象名
二次元コード [QRコード]
事業主体名
株式会社デンソーウェーブ
分類
社会基盤システム/インフラストラクチャー
受賞企業
株式会社デンソー (愛知県)
株式会社デンソーウェーブ (愛知県)
受賞番号
21L00020
受賞概要
2021年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

QRコードは、2次元コードの一種です。「リーダにとって読み取りやすいコード」を主眼に、株式会社デンソーウェーブ(開発当時は株式会社デンソーの一部門)が開発し、1994年に発表しました。QRコードは縦・横の二方向に情報を持つことで、一方向だけに情報を持つバーコードに対し、記録できる情報量を飛躍的に増加させました。

デザインのポイント
1.3つの隅に置かれたファインダパターンにより、読み取りやすさ・読み取りスピードが大幅に向上
2.誰もが自由に情報をコード化できるようになるパブリックドメイン宣言により、ユーザーの利便性向上
3.人と情報を簡単に繋ぐことを追求し新しい生活スタイルを生み出して、社会に欠かせないインフラへ成長
プロデューサー

株式会社デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 原昌宏

ディレクター

株式会社デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 原昌宏

デザイナー

株式会社デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 原昌宏

詳細情報

https://www.qrcode.com/

利用開始
1994年9月
価格

0円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

バーコードは、安価かつ高速に機械で読み取ることができるデータ入力手段としてアメリカで開発されました。日本では、1980年代にスーパーマーケットの商品に印刷されたことをきっかけに、他の色々な分野で使用されるほど普及し、身近な存在となりました。しかし、小さな商品には印刷できず、また環境の悪い自動車工場などでは油で汚れたり破損したりして読めなくなるなど使用できない場面も多くありました。また、これからはコンピュータの普及とネットワークの進歩により、近い将来に情報システムが高度化し、より多くの情報を正確に扱う時代を迎えることからバーコードは限界になると考えました。そこで高度化する情報化時代に対応できる次世代のコードとしてQRコードを開発しました。

経緯とその成果

読み取りやすさを最大限に追求したコードを開発するために、コンピュータが処理しやすい単純な構造にしました。また、QRコードと周りに映り込んだ文字や図形などをすぐに区別し、情報を高速に読み取れるように、印刷物にあまり出現しない特徴的なファインダーパターンをQRコードの3コーナに配置しました。ファインダパターンがあることで、目につきやすく、存在感のあるデザインとなりました。さらにパブリックドメインを宣言し、ユーザーの不安や負担を軽減することで、公共のコードとして多くの業界やユーザーの利便性を向上させました。ユーザーは自由に様々な情報をコード化することが可能となり、クーポンやチケットを電子媒体として配信したり、個人情報を保存・交換するなど、コミュニケーションの新たなツールとして活用され始め、今や世界中の人々に愛用されています。

仕様

コードの大きさ:21セル×21セル~177セル×177セル/最大データ量:数字7,089字、英数字4,296字、漢字1,817文字/ 誤り訂正能力:最大でコード面積の約30%が汚れ・破損しても読み取り可能/読み取り時間:英数字100字のQRコードなら0.03秒で読み取り可能

どこで購入できるか、
どこで見られるか

雑誌、WEBページ、広告、店舗(決済、クーポン)、鉄道のホームドア、新型コロナウイルス追跡システム
QRコードドットコム
QRコード開発ストーリー(デンソーウェーブホームページ)

審査委員の評価

工業生産を主目的として開発されたQRコードが、今ではスマホ決済をはじめとする生活のあらゆる場面に使われている。技術デザインとしてもちろん評価できるが、この技術自体をいち早くオープン化した決断が、結果としてその後の世界を変えた言っても言い過ぎではないだろう。すでに四半世紀以上にわたって利用されているこの技術は、デジタル化がさらに加速するこれからも、多くの生活シーンをより良く変えることであろう。今後も様々な業界や人の媒介による進化を担うロングライフデザインとして期待している。

担当審査委員| 安次富 隆   齋藤 精一   藤本 幸三   柳沼 周子  

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