GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
複合施設 [渋谷 パルコ・ヒューリックビル]
事業主体名
株式会社パルコ + ヒューリック株式会社
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
株式会社パルコ (東京都)
ヒューリック株式会社 (東京都)
株式会社竹中工務店 (東京都)
受賞番号
20G161030
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

1970年代から渋谷の街と共に文化を創り、パルコの旗艦店として発展してきた渋谷PARCOの建替計画。新生渋谷PARCOは、従前の店舗・劇場にオフィスを付加した複合施設であり、次なる渋谷の文化を創造・発信する街の拠点となることを目指し、コンテンツ・建物・まちづくり・都市制度の全ての領域で「賑わい創出」をテーマに構築した。

デザインのポイント
1.渋谷の特徴である「坂」や「通り」、「界隈性」を建物外周部に立体街路として取り入れ、街の賑わいをつなぐ
2.立体街路には路面店やイベントスペース、劇場、広場等が点在し、地上から天空へ至る新たなストリートとなる
3.次世代を担う若者達をイメージした白い原石群による空隙が立体街路を形作り、「界隈性」のある街を生み出す
プロデューサー

株式会社パルコ+ヒューリック株式会社

ディレクター

株式会社 竹中工務店 設計部 濱野裕司、加部佳治

デザイナー

株式会社 竹中工務店 設計部 垣谷伸彦、小岩ほのか、吉田泰洋

詳細情報

https://shibuya.parco.jp/

利用開始
2019年11月22日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

東京都渋谷区宇田川町15-1

受賞対象の詳細

背景

渋谷は、谷地形を有する街であり、谷底に位置する渋谷駅を中心に、放射状に伸びるストリートや坂道、個性的な路面店により、多くの人が集まる高密度な賑わいが形成されてきた。戦後からアート・ファッション・音楽など様々なジャンルの若者文化が集積し、大小様々な店舗・ホール・ライブハウス等に加え、近年ではクリエイティブ・コンテンツ企業が集まり、常に最先端の文化が創造・発信されてきた。渋谷はこれらの若者文化の発展と共に、多様な賑わいが面的に広がり、界隈性のある独特な街を作り出してきたが、「渋谷駅中心地区」の大規模再開発により、賑わいが駅前に一極集中し、公園通りをはじめとする駅周辺地区では、界隈性のある面的な賑わいが無くなることが懸念されている。本計画では、今後の渋谷の文化発展に欠かせないオフィス機能を付加することを加味し、駅周辺地区の共通課題である渋谷らしい賑わいや回遊性を再構築することを目指している。

経緯とその成果

渋谷らしい界隈性のある賑わい創出の主軸は建物周囲を回遊する立体街路と、立体街路に路面店のように張り巡らされたコンテンツである。渋谷の特徴である「坂」や「通り」、街の「界隈性」を建物外周部に立体街路として取り入れ、賑わいに溢れた新たな「街」を創り出す。立体街路は、地上から天空へ至る新たなストリートとなり、ストリート沿いには、個性的な店舗やイベントスペース、エンタテインメント施設、広場等が散りばめられ、パルコのDNAである「インキュベーション」「まちづくり」「情報発信」が色濃く体現されている。新たに付加されたオフィス機能も立体街路の延長に組み込まれ、人々の交流と次なる文化を生み出すコンテンツとして相乗効果を生み出している。立体街路を行き交う人々は多様な文化のコンテンツに触れ合うと同時に、半屋外空間としての居心地の良さも享受し、思い思いに腰掛け、語り合い、立体街路は文化を育むストリートとなる。

仕様

敷地面積 5,385.95m2 建築面積 4,669.63m2 延床面積 63,856.03m2 階数 地下3階 地上19階 塔屋1階 構造 鉄骨造(柱CFT造) 一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都渋谷区宇田川町15-1
渋谷PARCO
ヒューリック株式会社

審査委員の評価

道路を隔てて分かれていた2つの建物をひとつの街区に統合し、都市再生特別地区制度による容積率割増を活用し建物外周部に立体街路というパブリックスペースや劇場やオフィスの機能を新たに付加した渋谷PARCOの建替計画。周辺の公園通りやスペイン坂は1973年渋谷パルコ誕生時に名付けられ、そこから自然発生的に育っていったストリートカルチャーは渋谷らしさの形成に欠かせない。かつてPART1とPART3の間を走っていた区道を、新たに店舗が並ぶ歩行者専用道路として施設内に引き込み、スペイン坂から続く建物周辺を回遊する立体街路により渋谷の谷から丘を目指す坂の延長線上のように建物の一部でありながら街をめぐるような体験を作り出している点が素晴らしい。リアル店舗の意義が問われるなか、道をつくることで街が生まれ化学変化や混じり合いが文化をつくるという一貫した考えを建物とMDにより体現した革新的な施設として総合的に高く評価したい。

担当審査委員| 原田 真宏   遠山 正道   永山 祐子   吉田 愛  

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