GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

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受賞対象名
住宅街区 [ソーラータウン府中]
事業主体名
相羽建設株式会社
分類
街区・地域開発
受賞企業
有限会社野沢正光建築工房 (東京都)
相羽建設株式会社 (東京都)
受賞番号
20G150992
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ソーラータウン府中は東京都の「長寿命環境配慮住宅モデル事業」に沿って計画された16戸の住宅による小さなまちです。心地よく永く住み続けることをテーマに、「園路」と呼ぶ共有地の計画、長寿命環境配慮住宅の設計・施工、自然エネルギーの活用など様々な手法を組み合わせることで、コミュニティ豊かな緑あふれる風景が生まれました。

デザインのポイント
1.地役権の設定を行い各住戸の敷地の一部を供出することで街区の中央に「園路」と呼ぶ共有地を計画しました
2.16戸の住宅を長寿命なサポート&インフィル住宅である「木造ドミノ住宅」の工法により建設しました
3.緑あふれる「園路」と「木造ドミノ住宅」が永く住み続けたいと思える風景とコミュニティを作り出しています
プロデューサー

相羽建設株式会社 迎川利夫

ディレクター

有限会社野沢正光建築工房 野沢正光

デザイナー

有限会社野沢正光建築工房 野沢正光

詳細情報

http://noz-bw.com/archives/works/stf

竣工
2013年7月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都府中市

受賞対象の詳細

背景

2011年3月東京都都市整備局より公募された「長寿命環境配慮住宅モデル事業」の事業計画では「低炭素型都市に向けた先導的な住環境配慮型住宅の普及」を目的とし「地域特性を生かした高水準な環境配慮と住環境に配慮した街区の形成とマネジメント」が求められました。我々は永く住み続けることができる住宅には、永く住み続けたいと思える「住環境」こそが不可欠であると考えました。長い年月を経て成熟する緑のある風景はその良質な住環境の重要な一因であることは言うまでもありませんが、我が国の現状としては、住宅の建て替えと共に敷地内の木々は切り倒され、更地となった敷地には庭も緑もない住宅が立ち並ぶ風景が形成されつつあります。大きく育った樹木ができる限り永く生き続ける様、長寿命な住宅を提案し永く住み続けたいと思える緑あふれる風景をつなぎ広げていくことは、環境問題に対する一つの答えなのだと思います。

経緯とその成果

地役権の設定を行い各々の敷地の一部を供出することで、街区の中央に「園路」と呼ぶ共有地を設けました。樹木の生い茂る園路には緑陰効果により涼風を生む「微気候」が創り出され、その結果、住民達は風を取り入れるため窓を開け、園路に向かって開いた生活を営み、通常であれば家と家に挟まれフェンスが立ち並ぶ「うら」が住民同士が盛んに交流する「おもて」へと変容しました。園路では子供が駆け回り、バーベキューが行われ、窓を開けてピアノの練習をすると外から拍手が聞こえてくるということが起きています。この小さなまちには、私有地を共有することを前提とした住宅地に住みたいと思う人々が集まり、豊かなコミュニティを育んでいます。改修や住み替えが行い易いサポート&インフィル住宅である「木造ドミノ住宅」が、「園路」の緑と住人達のコミュニティの末永い存続に大いに寄与し、永く住み続けたいと思える風景につながっていくと確信しています。

仕様

2011年3月東京都都市整備局より公募された「長寿命環境配慮住宅モデル事業」の事業計画に基づき実現した分譲住宅群。南北に細長い街区約2,100㎡に「園路」と呼ぶ共有地を設けながら、延床面積約110㎡の木造2階建ての長寿命環境配慮住宅「木造ドミノ住宅」を16戸建設し、緑豊かな街区を計画しました。

審査委員の評価

戸建て住宅団地が豊かな環境を作りだすことができるという可能性を実証した事例である。それぞれの住宅はシンプルな矩形の形状であるが、それらが細長い敷地に少しずつ角度をもって並べられることで真ん中に不規則な形状をした園路と呼ばれるコモンが形成されている。そのシンプルで最大限の効果をあげたデザイン手法も見事であるが、地役権という私有地でありながら、公的な使用を認める、という完全なプライベートでもパブリックでもない場所の権利設定が有効に機能している点も見逃せない。すでに、築10年を迎えようとしているソーラータウン府中であるが、豊かな緑とそこに育まれたコミュニティはこの計画の成果を物語っている。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   駒田 由香   藤原 徹平  

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