GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
AIを用いた創薬支援サービス [drug2drugs]
事業主体名
富士フイルム株式会社
分類
研究・開発手法
受賞企業
富士フイルム株式会社 (東京都)
受賞番号
19G171293
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新たな医薬品候補化合物を独自AIを活用しデザインする、世界初の「探索・設計シミュレーション技術を用いた創薬支援サービス」。既存の化合物ライブラリーからの探索のみならず、従来発想できなかった新規化合物の設計も可能。膨大な時間がかかっていた新薬開発の期間短縮や、コストダウン、成功率向上に大きく貢献する。

デザインのポイント
1.薬効が期待できるたった1つの医薬品候補化合物の情報だけから、全く新しい候補化合物をゼロから生成する
2.タンパク質全体(家)ではなくその構成要素のアミノ酸に着目し、化合物(鍵)との結合力(鍵穴)を予測する
3.創薬会社とIT企業の分業ではなしえない、双方を自社内に保有する当社ならではの視点
プロデューサー

富士フイルム株式会社 R&D統括本部 解析技術センター センター長 鈴木真由美

ディレクター

富士フイルム株式会社 デザインセンター長 堀切和久

デザイナー

富士フイルム株式会社 R&D統括本部 解析技術センター 津村享佑、大平詩野、中林淳/デザインセンター 若林あかね

詳細情報

https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1351.html

利用開始
2019年12月
価格

オープンプライス

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

背景

新薬が販売に至るには、一般的に約10年以上の長い開発期間と1000億円以上もの費用がかかる。ところが薬効が期待できる医薬品候補化合物が発見されても、毒性などの問題で実用化できないケースが多くあり、実際に新薬として発売までたどり着ける確率は約2万~3万分の1と言われている。そのため、同じ薬効(化合物とタンパク質の結合力)を持ち、骨格が異なる化合物をより多く保有することが新薬開発の成功のポイントとなる。 「drug2drugs」を用いて、製薬メーカーなどの社外パートナーとの協業を図ることで、革新的な新薬を創出し医薬品産業のさらなる発展に貢献できると考えた。

経緯とその成果

一般的に新薬開発では、「多数の化合物の中から疾患の原因となるタンパク質(標的タンパク質)」と「結合する化合物(候補化合物)」を選別することが必要とされている。このプロセスを効率化するためには、従来は「標的タンパク質の構造解析」や「AI適用のためのデータ蓄積」が必要とされていた。 「drug2drugs」は、標的タンパク質と候補化合物との結合力を、タンパク質の構成要素であるアミノ酸との相互作用の解析だけで簡便に予測した上で、所望の結合力を満たす化合物を、用意した化合物から探すだけでなく、AIが自ら新規にデザインする。当社が写真フィルムやディスプレイ材料などの研究開発で培ってきた、機能性材料設計のためのシミュレーション技術やAI技術を応用し、製薬メーカーにはない機能性材料の化学メーカーならではの逆転の発想によりこのサービスを実現させた。

仕様

創薬メーカーに向けた創薬支援サービス

審査委員の評価

AIと創薬を結び付ける独自性豊かなシステムである。技術と科学を組み合わせたこのサービスのデザインは、社会的影響の大きな成果をもたらす可能性を持っている。このモデルの発展において、デザインが重要な要素と見なされていることを思うと、心躍る気持ちになる。この30年でデザインがどれほど進化したかを物語っているからだ。

担当審査委員| 石川 俊祐   太刀川 英輔   廣田 尚子   Miles Pennington  

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