GOOD DESIGN AWARD

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2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

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受賞対象名
共同住宅 [プライムメゾン両国]
事業主体名
積水ハウス株式会社
分類
共同住宅
受賞企業
積水ハウス株式会社 (大阪府)
受賞番号
19G130978
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

都心狭小地の共同住宅である。高級マンションの多くはRC造であるが、建築条件を考慮して鉄骨造(S造)で計画した。工期短縮や施工精度向上を目指し、一部の内装材をプレハブ化している。この試みは喫緊の課題である労務環境の改善に繋がるであろう。さらに、S造ならではの軽やかなファサードは共同住宅の新たな方向性を示している。

デザインのポイント
1.難しい施工条件や工期を考慮した構造の選択と内装材のプレハブ化
2.建設現場における労務環境の改善と施工精度の向上
3.軽快な外観デザイン、町屋を感じさせる平面構成および落ち着きのあるエントランス空間
プロデューサー

積水ハウス株式会社 宮島 一仁

ディレクター

積水ハウス株式会社 松山 剛

デザイナー

積水ハウス株式会社 宮島 一仁、松山 剛、中村 渉+株式会社鴻池組 荻原 健

利用開始
2019年3月1日
設置場所

東京都墨田区亀沢2丁目14番8

受賞対象の詳細

背景

住まいとしての遮音性能や断熱性能、そして社会的価値としてのグレード感を要求される共同住宅の構造はRC造が一般的である。しかしながら、 間口が狭く、奥行きが長い狭小地は都心の住宅地では珍しくなく、その様な施工難易度の高い敷地においてRC造の建築物を建設することは、工期やコストに対するリスクがあると考えられる。 また 、昨今の建設業就業者の減少と高齢化によって安定した労務の確保が難しくなっており、現場の効率化や省力化が建設業界の重要な課題となっている。構造や工法などの工夫により、効率化を図りながらも良質な共同住宅が求められている。

経緯とその成果

S造7階建ての躯体工事は、鉄骨建方から2.5か月という短期間で完了した。外壁にシェルテック(積水ハウスオリジナルの押出成形セメント板)と一部ALCを採用し、なおかつ、プレハブ化された内装材も取り入れている。鋼製壁下地材を階高に合わせて工場にてプレカットし、縦横モジュールに合わせたプラスターボードや化粧ケイカル板を工場製作した。この様に、プレハブ住宅メーカーのノウハウを在来工法の建築物に応用し、現場での作業工程を効率化している。 また、外観はS造ならではの軽やかさを表現し、狭小敷地に対して町屋の様に奥へと繋がる平面形やアプローチ計画となっている。 S造の場合、重量床衝撃音に対する評価方法が一般的には確立されておらず、S造を設計する上での一つの課題となっている。本件においては、S造の高い音伝搬率を考慮して拡散度法を用いて設計し、竣工後の実測値は設計時の予測値に一致することが確認されている。

仕様

構造:鉄骨造/階数:地上7階建/用途:共同住宅/戸数:43戸(1K・1R:30戸, 1LDK:7戸, 2LDK:6戸)/敷地面積:444.85㎡(134.57坪)/建築面積:305.50㎡(92.42坪)/延べ面積:1,992.59㎡(602.76坪)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都墨田区亀沢2丁目14番8

審査委員の評価

一般的には鉄筋コンクリート造となることの多い規模の大きな集合住宅に対して、鉄骨造の可能性を再評価したプロジェクトである。構法的に簡明な合理性そのものも建設工事費の経済性や、狭小敷地内での施工性、不足する労務環境等の問題に対して魅力的な回答となっているが、それと同等もしくはそれ以上に、「簡明さ」や「合理性」といった建築の特質が、直裁にデザインへと現れていて高く評価したい。表層のデコラティブな操作に陥りがちな、いわゆる「高級志向の集合住宅」に対して、そのオネストな佇まいは一線を画しており、新しく普遍性のあるデザイン基調を提案しているようだ。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   原田 真宏   藤原 徹平  

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