GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン大賞

受賞対象名
貧困問題解決に向けてのお寺の活動 [おてらおやつクラブ]
事業主体名
特定非営利活動法人おてらおやつクラブ
分類
その他一般・公共向け取り組み
受賞企業
特定非営利活動法人おてらおやつクラブ (奈良県)
受賞番号
18G161294
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。日本国内において子どもの7人に1人が貧困状態にあります。一日一食の食事に困る子どもたちが増えている、その一方でお寺にはたくさんの食べ物がお供えされます。全国のお寺の「ある」と社会の「ない」をつなげることで、貧困問題の解消に寄与することを目的にした活動です。

プロデューサー

特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 松島靖朗

ディレクター

特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 松島靖朗

デザイナー

特定非営利活動法人おてらおやつクラブ 松島靖朗

代表のプロフィール写真

詳細情報

https://otera-oyatsu.club/

活動開始
2014年1月
販売地域

日本国内向け

設置場所

全国932寺院、377団体(2018年9月時点)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

お寺の「おそなえ」を「おさがり」として、支援団体を通じて経済的に困難な家庭へ「おすそわけ」する活動

背景

日本国内において子どもの7人に1人(平成28年 厚生労働省「国民生活基礎調査」)が貧困状態にあります。貧困母子の心中事件や、ダブルワーク・トリプルワークで子どもと過ごす時間を取れず、子どもが事件に巻き込まれてしまうというケースも連日報道されています。2015年4月、生活困窮者自立支援法が施行されました。行政や民間団体などもこの問題に対してさまざまな施策を展開していますが、決して十分とはいえない状況です。貧困状態の放置は、子供世代、孫世代へと連鎖していくと言われています。一方で、寺院の側にも”寺院消滅”という言葉があるとおり、人手不足や檀信徒の高齢化といった様々な問題を抱えています。当活動はお寺へのお供え物を「おすそわけ」するものですから、参加は容易です。無理のない範囲で支援活動を始めるすることで、貧困問題を当事者意識を持って考える人々を増やすことができます。

デザイナーの想い

将来の社会の担い手を救うために、そして仏教信仰の相続を確かなものにするためにも、貧困問題の早期解決は必要です。全国に7万以上あるといわれるお寺が貧困問題の解決に向けて足並みを揃えて活動すれば、その解決への一助になると確信しています。当活動は、物資の支援にとどまらず、苦しむ人々の状況を想像し、お寺が社会に対してなにができるかを問いかけ、宗教者が檀信徒や地域住民とともに模索しながら行動する慈悲の実践活動でもあります。当活動をきっかけに全国のお寺が社会活動の側面から仏教精神を発揮することは、仏教を通じて豊かな人間性を育て、よりよい社会形成を推進することにつながっていくでしょう。日本の多くのお寺は数百年の歴史があり、その中で数千年、数万年の時間軸をもつ仏の教えという物語を語り継いできた場所です。現代社会における目を背けたくなるような大きな課題に、ようやくお寺の出番がやってきたのではないでしょうか。

仕様

「おてらおやつクラブ」は、全国のお寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

〒636-0311 奈良県磯城郡田原本町八尾40 安養寺(事務局)及び全国の参加寺院・支援団体
おてらおやつクラブ公式サイト

審査委員の評価

従来、寺院が地域社会で行ってきた営みを現代的な仕組みとしてデザインし直し、寺院の「ある」と社会の「ない」を無理なくつなげる優れた取り組み。地域内で寺院と支援団体を結んでいるため、身近な地域に支えられているという安心感にもつながるだろう。それができるのは、寺院が各地域にくまなく分布するある種のインフラだからだ。全国800以上の寺院が参加する広がりも評価ポイントのひとつであった。活動の意義とともに、既存の組織・人・もの・習慣をつなぎ直すだけで機能する仕組みの美しさが高く評価された。

担当審査委員| 岩佐 十良   伊藤 香織   太刀川 英輔   並河 進   服部 滋樹  

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