GOOD DESIGN AWARD

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2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
公衆浴場 (温泉施設) [道後温泉別館 飛鳥乃湯泉]
事業主体名
松山市役所 道後温泉事務所
分類
公共の建築・空間・サインシステム
受賞企業
松山市 (愛媛県)
受賞番号
18G121033
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

道後温泉の「新たな温泉文化を発信する拠点」を創造するプロジェクト。コンセプトは「日本最古の湯を再現した空間の創出」と「まちの湯の継承」。道後温泉本館を建築した伊佐庭如矢の「百年たっても他所が真似できないものを作ってこそ、それが初めて物をいう」という意思を引き継ぎ、太古から続く道後温泉に纏わる歴史を伝統工芸・地場のプロダクトの職人とデザイナーのコラボレーションにより表現。「歴史」×「職人技」×「デザイン」が融合した"美術館"のような空間が源泉かけ流しの温泉で癒された人々の"感性を刺激”する。伝統工芸の素晴らしさを知り、商店街での土産消費、伝統工芸の承継と地域の活性化に結びつけるモデルを創造した。

プロデューサー

松山市

ディレクター

内藤廣+羽藤英二+南雲勝志+株式会社三菱UFJリサーチ&コンサルティング+株式会社GK京都 清水響

デザイナー

株式会社鳳建築設計事務所+山田ひろみ+井原圭子+西川静廣+安藤加代子+村上美枝子+塘地陽子+若松智+渡邊修峰+石水信至+バンバタカユキ+東京大学+松山アーバンデザインセンター 尾崎信

(株)鳳建築設計事務所ほか

詳細情報

https://dogo.jp/onsen/asuka

利用開始
2017年12月26日
設置場所

愛媛県松山市道後湯之町19番22号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

愛媛の伝統工芸と最先端のアートを融合した、道後温泉ならではの新たな温泉文化を発信するデザイン

背景

道後の象徴である道後温泉本館が保存修理工事に入る中、集客力があり新しい温泉文化を創造する施設が求められた。各地の温泉観光地が泉質による差異化を図っているが、道後温泉の魅力は泉質に留まらず、日本最古の湯といわれる長い歴史にある。道後温泉ならではの魅力を伝えるため、その歴史の奥深さを表現することに着目した。表現方法として、地域性・新規性を重視し、地域の伝統工芸・地場プロダクトとデザインのコラボレーションを試みた。愛媛県内にも多くの伝統工芸・地場プロダクトがあるが、全国的な傾向と同様に衰退傾向にある。道後温泉という集客力のあるエリアで、これらの技を取り入れた温泉施設を造ることで、その魅力を多くの人に知ってもらうことができると考えた。付近の商店街では、砥部焼等の伝統工芸の土産物も多く販売しており、伝統工芸の魅力を感じた人々に、買ってもらうことで、伝統工芸の承継と地域の活性化に結びつける。

デザイナーの想い

日本最古といわれる道後温泉にふさわしい空間を創出するため、中庭、外観、内装、照明、噴水に至るまで、飛鳥時代に聖徳太子が訪れた情景を伝えることをコンセプトとし、「海」「山」「古事」など、内装には歴史にまつわる物語性のあるテーマを設定している。それぞれのテーマに応じて、太古の動植物などのモチーフや文様、染料、絵の画法に至るまで歴史を読み解き、本質にこだわった表現を試みている。伝統工芸をデザインとして用いる上で、脈々と繋がる技術の伝承と共に、時代に沿った革新的な表現を実現することが重要である。伝統工芸士が現代的な手法に挑戦することにより、新たなマーケットの創出や制作のビジョンを見出す挑戦の場となるよう、知恵と工夫を重ね、実現している。また、伝統工芸の市場価値の付加や若い世代の担い手への技術の継承により、伝統工芸の魅力を持続させ、次の時代へつなぐシステムが構築されるようデザインした。

仕様

敷地面積は、併設する「椿の湯」や中庭を含め約3,000㎡。地下1階地上2階建て。飛鳥乃湯泉の延べ面積は1,600㎡で、道後温泉本館と同規模。建築面積は約600㎡、塔屋頂部までの高さは約17.8㎡。主要構造部は、RC造(一部S造)で、外観は飛鳥時代の建築様式を取り入れた。屋根は菊間瓦を使用した本瓦葺き、外壁の石貼部分は大島石を使用。また、内装は積極的に木質化を図るとともに、県産ひのき等県産材を活用。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

愛媛県松山市道後湯之町19番22号
道後温泉公式サイト
道後温泉Facebook
道後温泉Instagram

審査委員の評価

道後温泉本館の建て替えに合わせて建設された温泉施設。日本最古の湯を建築で表現するのに際し、外観は飛鳥時代を参照源とし、内部には愛媛県ゆかりの様々な伝統工芸品がほどこされている。観光のための建築でありキッチュになるかどうかぎりぎりのところだが、場所に固有のものを作り出そうとしている点、中庭を設け積極的にパブリック空間を設けている点などが評価された。

担当審査委員| 山梨 知彦   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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