GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
オフィスビル [荒川ビル]
事業主体名
株式会社アラウン
分類
産業のための建築・空間・サインシステム
受賞企業
株式会社アラウン (東京都)
株式会社日建設計 (東京都)
受賞番号
18G120966
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

港区西新橋に建つ、オーナー事務所・住宅・貸事務所が入居するオフィスビル。通常建物裏側に隠され、非常時以外使用されない避難階段を建物前面側にボリュームをえぐるように配置することで、各階ごとに平面形状やバルコニー・階段との関係性が異なる、平屋を積み上げたようなオフィスビルを計画した。凹凸のあるファサードは周辺の同規模ビルとの差別化を図るとともに日常的な階段利用を誘発し、飛び出したボリュームは下階の日射遮蔽として環境配慮にも寄与してる。各階の平面形状に合わせた扁平梁による天井高の確保、上下配光の照明器具の新たな開発など、内部空間を広く明るく見せるために意匠・構造・設備一体となった工夫をしている。

プロデューサー

株式会社アラウン 代表取締役 荒川泰一

ディレクター

株式会社日建設計 エンジニアリング部門構造設計グループ代表 鳥井信吾、設計部門理事グループマネージャー 芦田智之

デザイナー

東京大学大学院 工学系研究科 谷口景一朗+株式会社日建設計 設計部門設計部 茅原愛弓、康未来、エンジニアリング部門構造設計部 早田友彦/エンジニアリング部門設備設計部 高根澤武、片岡えり

谷口景一朗+茅原愛弓+康未来+早田友彦+高根澤武+片岡えり

利用開始
2018年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区西新橋2-35-5

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

避難階段の表出による内部面積最大化、環境負荷低減等の合理化を図った新たな小規模ビルのカタチの追求

背景

会社設立以来60余年、株式会社アラウンは西新橋の地で発展を続け、旧本社ビルはこの一帯では最初に建設された小規模ビルとして地域のランドマーク的な存在であった。虎ノ門ヒルズをはじめとする環状2号線沿線の大規模開発の対象外となることが決まり、建物単体での建替えにより再びランドマークとなることが求められた。角地に建ち、密集街区の中でも通りを介して比較的遠くからも望むことができる敷地特性を生かし、建物前面に配置した階段を人が上り下りする様子がそのまま地域に向けたファサードとなる、新たなランドマークとしての建築の建ち方を追求した。

デザイナーの想い

小規模ビルでは必ず必要な避難階段を建物前面側に設けるというデザイン操作により、階段を上下する人のアクティビティをそのままファサードとして表現するとともに、各階異なる平面形状とすることで利用者が自身の利用するフロアを「ただ一つのもの」と意識できるように意図するなど、ビルオーナーあるいはテナントが荒川ビルに愛着を持てるデザインとなることを重視した。オーナーのビルに対する愛着は、荒川ビルのサイン計画のために新たに作成したフォントを用いて、株式会社アラウンのロゴをビル竣工に合わせて刷新されたことにも表れている。

仕様

敷地面積:139.51㎡ 建築面積:123.02㎡ 延床面積:824.81㎡ 主体構造:鉄筋コンクリート造 階数:地上9階、地下0階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都港区西新橋2-35-5 荒川ビル

審査委員の評価

屋外避難階段を建物の外周に回すことで、そこに現れるアクティビティそのものがこの建物の外装として見えてくる。同じ平面の積み上げによって構成される通常のオフィスビルに対して、このビルではベランダや階段の方向が各階で変化するためにアプローチの方向の違う様々なタイプの部屋が生まれている。限られた建築ボキャブラリーを使いオフィスビルの魅力的な解法を示している。

担当審査委員| 浅子 佳英   石川 初   色部 義昭   永山 祐子   Gary Chang  

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