GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
X線画像診断装置 [FUJIFILM DR CALNEO Dual]
事業主体名
富士フイルム株式会社
分類
医療用機器・設備
受賞企業
富士フイルム株式会社 (東京都)
受賞番号
18G080736
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

高精細な一般X線画像に加え、骨密度測定用の骨強調画像を同時に取得できる2種類のX線検出部を積層した「デュアル構造」のデジタルX線画像診断装置である。現在の骨粗鬆症診断では、一般X線撮影と骨密度測定を別の検査で受ける必要があり、装置/検査室間の移動や準備の手間、二度の被曝を受けねばならない等、被検者と技師双方に負担の大きい検査となっている。そこで、本商品は、一般撮影と骨密度測定を一度の撮影で行えると共に、既存の撮影台を流用できるカセッテ規格に準拠することで、今後の高齢化社会伸展に伴う骨粗鬆症患者増加に対して、医療現場の最適なワークフローを提供するデザインとした。

プロデューサー

富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部

ディレクター

富士フイルム株式会社 デザインセンター長 堀切和久

デザイナー

富士フイルム株式会社 デザインセンター 小倉良介

詳細情報

http://fms.fujifilm.co.jp/news/articlenr_180405.html

発売
2018年9月
価格

40,000,000円 (未発売商品のため参考価格記載)

販売地域

日本国内向け

設置場所

病院・クリニック

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「2つの検査を1つに」する事で、高齢化社会に最適なワークフローと使用者の身体的負担軽減を実現。

背景

国内/アジアを中心に今後世界中で高齢化社会への伸展が予測されており、国内では、高齢化に伴う骨粗鬆症患者数が約1,300万人(日本骨粗鬆症学会「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」)まで増加すると考えられている。骨粗鬆症診断は、骨の形状を確認するための一般X線の検査に加え、DXA法(エネルギー特性の異なる2種類のX線情報から骨密度を測定する方法)による腰椎および大腿骨の骨密度測定の併用がガイドラインで推奨されている。しかし、現在一般X線撮影と骨密度測定は、別の大型検査装置を使用するため、被検者は装置が設置されている其々の検査室を移動する必要があり、骨密度測定時には撮影体勢を数十秒間維持しなければならない。また技師は撮影の位置決めを再度やり直す等、被検者及び技師の身体的負担が大きく、その対応が求められていた。

デザイナーの想い

現在、医療業界において高齢化に伴う国の医療費削減施策等への対応に関心が高まっている中で、X線画像診断装置を開発している弊社は、自社技術を活かし、社会的変化に即した商品開発に取り組んだ。特にデザイン面では、一般撮影機能と骨密度測定機能を一つにまとめながら従来のカセッテサイズを実現させることで、身体的自由度の低い高齢者にも優しい検査を提供することと、病院側への既存設備流用を可能とすることで、医療費抑制に貢献することを目指した。

仕様

カセッテ外形:460(W)×460(D)×16(H)mm。最大有効画像サイズ:17×17インチ ※従来のカセッテサイズを実現することで、既存のX線システムをそのまま使用する事が可能

どこで購入できるか、
どこで見られるか

富士フイルムメディカル株式会社 東京支店 営業部
富士フイルムメディカル株式会社ホームページ

審査委員の評価

従来の骨粗鬆症診断は、一般X線診断と骨密度測定という別々の検査を受けなければならないため、装置、検査室、手間も二倍必要であり、患者にとっても二回の被曝は負担だった。このカセッテの大きな特徴は、既存のカセッテ規格に準拠しながら、一般撮影と骨密度撮影を一度に行える事である。医療現場において、ワークフロー改善、被検者と技師の被曝量や身体的負荷の低減、さらにコスト、スペースが激減するメリットが生まれた。 今まで当たり前と思っていた事が、自社技術の発見を起点に、連鎖的な社会貢献性を生むデザインとなった好例と言える。

担当審査委員| 田子 學   石川 善樹   内田 まほろ   重野 貴   Sertaç Ersayın  

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