GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
美術普及・振興プログラム [旅するムサビプロジェクト]
事業主体名
武蔵野美術大学
分類
教育・推進・支援手法
受賞企業
武蔵野美術大学 (東京都)
受賞番号
17G161321
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

旅するムサビプロジェクトは、学生が全国各地の小中学校を訪れ授業を実施する取り組みです。学生が制作した作品を持参し、子どもたちと対話して鑑賞する「対話型鑑賞」を中心に、黒板に絵を描き子どもたちを驚かす「黒板ジャック」、空き教室を利用した「公開制作」や創造活動を行う「ワークショップ」など、既存の授業では実施しにくい美術教育活動を展開しています。この活動は、美術の楽しさや多様性を子どもたちに伝えると共に、学生自身のコミュニケーション能力やファシリテーション能力の向上、そして現場教員の研修や授業改善に大きな成果を出し、関係者全員が共に学び合うという、これからの美術教育の可能性を提案する取り組みです。

プロデューサー

武蔵野美術大学 共通デザイン・教職課程 教授 三澤一実

武蔵野美術大学 共通デザイン・教職課程 教授 三澤一実

詳細情報

http://www.musabi.ac.jp/collaboration/spread/tabimusa_project/

利用開始
2008年11月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

美術を通して社会を変えるプロジェクト

背景

美術館がない地域で中学美術教諭をされている本学卒業生からの「生徒に本物の美術作品を見せたい!」という依頼に対して、学生の作品を学校に持ち込んで鑑賞授業を行ったことを契機に2008年にスタートしました。小中学校では図画工作・美術の授業時間数が減少し、専任教員の減少や多忙化、そして何より子どもたちに豊かな造形体験にふれさせる機会が減ってきています。こういった状況や各学校の課題を解決するために、学生が学校に入り込み、「黒板ジャック」「公開制作」等の旅するムサビプロジェクトによる「美術を使った教育のリ・デザイン」を実践してきました。また、現在は他大学とも連携した活動へと拡大しており、「旅するムサビプロジェクト」は本学のみのプロジェクトではなく課題解決へのプラットフォーム形成へと成長しています。これらの取り組みは、教員研修や授業改善にも成果をもたらし、この実績が全国各地からの依頼へと繋がっています。

デザイナーの想い

依頼先のニーズに合わせプログラムを柔軟に対応させることを大切にし、遠方においてもできる限り下見と打ち合わせを行っています。この現場感覚を大切にした取り組み方が常に新しい挑戦に向かう原動力になりました。それは学生のユニークな発想を具現化する活動となり、その中から「黒板ジャック」や「公開制作」、多様な「ワークショップ」が生まれていきました。これらは対話を重視した協働のプロジェクトとして関わるすべての人にメリットをもたらせるように意識した結果です。今後は今までの活動に加えて、夏休みなどを利用して、地方などのなかなか美術にふれる機会のない地域に赴き、滞在し、地元住民との交流を重視したサステナブルな活動「旅ムサステイ」を展開し、地域、子ども、教員、学生の4者それぞれにメリットのある活動をデザインすることで、美術に親しむ機会をつくりながら、交流を行っていきます。

仕様

旅するムサビプロジェクトは、全国各地の小中学校で、美術に関する授業を実施する学生の自主的な活動です。小中学校からの依頼に対し、学生がチームを組み、企画立案、依頼者とのやりとりから実施まで、すべて学生自身が行います。またプロジェクト実施の際は、地域の大学生や作家ともコラボレーションしながら、様々な活動に取り組んでいます。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

武蔵野美術大学
武蔵野美術大学
武蔵野美術大学 旅するムサビプロジェクト

審査委員の評価

小中学校の美術教育時間が減少するなか、身近に美術を感じてもらうための活動。「黒板ジャック」は一時期のメディアを賑わせた。学生にとっては遠方への交通費など、経済的負担が大きいのに、世代を引き継ぎ、10年以上も続いている点を何より評価したい。率いた先生方の努力にはもちろんだが、過去に参加したすべての学生とこれから参加する学生に賞を捧げたい。

担当審査委員| 上田 壮一   伊藤 香織   岩佐 十良   並河 進   山崎 亮  

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