GOOD DESIGN AWARD

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受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
生産者支援プラットフォーム [SEND(センド)]
事業主体名
プラネット・テーブル株式会社
分類
ビジネスモデル
受賞企業
プラネット・テーブル株式会社 (東京都)
受賞番号
17G151272
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

SENDは、生産者の所得向上を通じて、持続的な生産活動を支える流通プラットフォームです。 購入者である飲食店の注文データやメニュー、リクエストに加え、位置情報や天候などのデータから日々の食材の需要量を予測し、生産者に予め作付依頼や出荷予約を行っています。この技術により、生産者は需要のある食材を作れるほか、作物を確実に収益に変えることができます。また、畑から食べるまでのタイムラグやフードロスを極小化し、買い手にとっても常に「最も鮮度の良い食材が届く社会」を実現しています。サービスリリース2年で、出荷生産者数4200軒、首都圏3,200店以上の個店レストランを繋ぐプラットフォームに成長しました。

プロデューサー

プラネット・テーブル株式会社 菊池紳

ディレクター

プラネット・テーブル株式会社 北川真理、近藤雄紀、長岡利佳

デザイナー

プラネット・テーブル株式会社 菊池紳、徳平幹子

徳平幹子

詳細情報

https://send.farm/

利用開始
2015年8月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「収穫したての食材を、最短・最速で届ける」ことが直感的に伝わる名称とロゴ、UIを心がけています。

背景

生産者が農畜水産業を辞めていく最大の理由は「労多くして儲からないこと」です。 生産者はそもそも「何を作れば売れるのか」の情報をほとんど持っていません。また、市場を中心とした既存流通では、どんなに生産者が品質に拘って作っても、他の汎用品と同等に扱われてしまい、小売価格の1/3程度しか生産者の所得になりません。また、大手小売等が要請する規格に基づく「大量の規格外品の発生」、「過剰な包装資材や梱包の手間」、そして「多くの滞留やフードロス」など、全てが生産者の負担となっています。 人口増加に伴い食料の国際相場は上昇を続けているにも関わらず、このままでは生産者が更に辞め「深刻な食料不足」が現実になるかも知れません。こうした望ましくない未来が来ないよう、データを集約・活用して「需要を予測」し、「需要に基づき生産」し、「ロスなく出荷し、畑ごと高い収益に変える」仕組みとしてSENDを開発しました。

デザイナーの想い

農畜水産業が無くなってしまうと、外食産業を含む下流産業は全て無くなってしまいますし、「生産者と購入者が、お互いなくてはならない存在として繋がるための仕組みを作る」、というのがSENDのミッションです。そのためには、“作る”と“欲しい”の間にある情報の非対称性や、需給ギャップ、タイムラグ等を埋める物流テクノロジーが必要でした。SENDは、需要予測に基づく生産・出荷依頼や、リアル物流(センター機能、ロジスティクス機能)など、個々の生産者や購入者ではできない機能をSEND自身が担っています。デザインとして意識してきたことは、売り手と買い手が、高度なテクノロジーやハードルの高さを感じず、「ストレスなく、極めてシンプルに出荷・取引できる環境づくり」を実現してきました。

仕様

SENDは、生産者の持続的な生産活動を支える流通プラットフォームです。生産者は、「需要予測」に基づき生産・一括出荷を行うことで、効率的・高収益な取引を実現できます。また、購入者は365日いつでも注文でき、前日・当日に収穫された高鮮度の食材を「同時に」揃えることができます。SENDはIT/データ解析技術により需要を予測し、数量ギャップやタイムラグを解消し、フードロスを極小化した流通を実現しています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

生産者は無料登録で、即日出荷相談が可能です。購入者は、都内中心部のレストランのみに限定されています。
SEND(公式サイト)
SEND(シェフ向けページ)
SEND(生産者向けページ)

審査委員の評価

こだわりの生産者と、買い手であるレストラン事業者を結ぶ、画期的な農畜水産のプラットフォームである。正確なデータ分析と物流システムの再構築などにより、作り手と買い手の間にあった受発注のタイムラグや、少量多品種の安定供給の難しさを解消。リリースからわずか2年で、全国各地の4,000を超す生産者と、3,200軒のレストランが利用するプラットフォームにまで成長させた点を高く評価したい。また配達員はシェフに野菜を届ける際に誤差の生じた野菜を売り込み、廃棄ロスを1%以下に抑える工夫をしている。人とテクノロジー、それぞれの特性が活きるようにビジネスデザインされているところも素晴らしい。こだわりの農家や、世界から注目されるシェフも多い日本から、「美味しさ」を支えるサービスが生まれたことは心強く、今後は世界の食材を支える流通プラットフォームに成長していくことを期待している。

担当審査委員| 廣田 尚子   青山 和浩   小林 茂   ナカムラ ケンタ   林 千晶  

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