GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
ユニバーサルレイアウト [ユニバーサル外来]
事業主体名
社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院
分類
産業向けの意識改善/マネジメント方法
受賞企業
社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院 (石川県)
受賞番号
17G151267
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

一般に病院の外来には各診療科の診察室があります。そこでは各科ごとのスペースと人員が必要になり、患者の移動動線が長くなります。新病院建築時にその課題をユニバーサルデザインの視点で見直し、すべての人にやさしい外来を作りました。どの科にも紐づけられていない均一な診察室を複数用意し、電子カルテを仮想化し、デジタルサイネージで誘導する「ユニバーサル外来」です。受付は一つで複数の科をカバーし、診察室の編成を「今日は内科、明日は外科」というように弾力的に患者数、医師数により変えることができます。

プロデューサー

社会医療法人財団董仙会 理事長 神野正博

ディレクター

社会医療法人財団董仙会 常務理事 神野厚美

詳細情報

http://www.keiju.co.jp/

利用開始
2014年1月
設置場所

社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院( 石川県七尾市富岡町94番地)

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

ユニバーサルデザイン思想と仮想化技術の融合により実現した「ユニバーサル外来」

背景

社会背景として、医療の飛躍的進歩と高齢人口の増加があります。将来の医療の進歩に対応する放射線エリア、手術室エリア、内視鏡検査エリアなどの治療に必要な先進的部分を拡幅し、高齢者が療養しやすい広さの病室を用意することを建築コンセプトにしました。建築面積と予算には限りがありますので、外来を集約して治療環境や病室の整備に寄与しようという気風が生まれたのです。そこで医師別の診察室を共有化し、フリーアドレスの考え方を反映した外来プランを作りました。しかし多くの患者を診察する医師にとっては、診察室を変えるたびに電子カルテにサインインしなければならないのは、時間のロスを生みます。電子カルテを仮想化し、シングルサインオンでその状態をキープすれば、自分の机上環境を持ち歩くことになり、診察室の移動を無理なく行えます。集約化のデメリットをIT技術でカバーしました。

デザイナーの想い

各科別の外来から発想の転換を行い、コンパクトで高効率な外来運用が可能な「ユニバーサル外来」を目指しました。その外来は、今まで日本の中には無いものでした。そのため外来の形だけではなく、運用面では各科完結型から全科共有型へ発想を変え、スタッフの意識改革を促し、運用を周知徹底することを創意工夫しました。更なる高齢社会を迎えるに当たり、わかりやすく、動線が短く、かつ負担が少ない外来運用の意義が高まるに違いありません。

仕様

【恵寿総合病院】1934年9月開設、病床数:426床、診療科:24科、職員数:800名、1日平均外来患者数:約800名 【ユニバーサル外来】診療科:17科、診察室:20室(12㎡:縦4m×横3m)、問診室:7室 【仮想化環境】仮想サーバー:56台、仮想クライアント:600台(病院全体)、Windows Server 2012 Hyper-V、Microsoft VDI

どこで購入できるか、
どこで見られるか

社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院( 石川県七尾市富岡町94番地)
恵寿総合病院ホームページ

審査委員の評価

多くの人にとって、大切だとわかりつつ、行きたくない場所のひとつが病院ではないだろうか。総合病院ともなれば、いつも混んでいるし手続きも煩雑だ。しかし、ユニバーサル外来はそんな印象を刷新してくれる、大胆な取り組みだ。全面的な電子カルテとユニバーサルデザインの導入により、診療科ごとに分かれていた診察室を統合。「どの科でも使える診察室」にすることで、混み具合に応じて柔軟に診療室を割り当て、混雑を軽減している。また患者も、複数の診療科を行ったり来たりする必要が減り、負担が少なく受診できる。ありそうでなかった画期的な取り組みであり、今後、多くの病院においてこのような取り組みが加速することを期待している。

担当審査委員| 廣田 尚子   青山 和浩   小林 茂   ナカムラ ケンタ   林 千晶  

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