GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
日本旅館 [星のや東京]
事業主体名
三菱地所株式会社+株式会社星野リゾート
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社三菱地所設計 (東京都)
東 環境・建築研究所 (東京都)
受賞番号
17G121103
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京の中心である大手町に「日本旅館」をつくるプロジェクト。 この計画は都市再生特別地区の適用を受け、国際水準のサービスを提供する宿泊施設との位置づけを持っている。この位置づけへの回答として、「旅館」という日本独自の宿泊施設を現代に適応進化させた形で提案を行っている。150M超のビルが林立する大手町のオフィス街の日常に対して非日常をつくり出すことで、この場所に新しい風景をつくるとともに、日本から発信する宿泊施設の形態としての「旅館(RYOKAN)」を提案するもの。

プロデューサー

星野リゾート

ディレクター

株式会社三菱地所設計 清水聡+東 環境・建築研究所 東利恵

デザイナー

株式会社三菱地所設計 清水聡、石田雅大、宿利隆+東 環境・建築研究所 東利恵

詳細情報

http://hoshinoyatokyo.com/

オープン
2017年7月
価格

72,000円~ (1泊1室)

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都千代多田区大手町1丁目9-1

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

東京・大手町に日本から発信する宿泊施設の一形態としての「旅館」を提案するプロジェクト。

背景

観光立国の実現に向けた官民の取り組みやインバウンドの増加と並行して全国のホテル数は増加しており、近年、東京駅周辺、大手町、丸の内、有楽町地区では多くの高級ホテルが開業している。一方で旅館の数は減り続けており、大手町、丸の内、有楽町地区にも旅館は存在しない。このような中、旅館という宿泊形態の良さを現代に適応させた形で、宿泊施設の一つのカテゴリーとして、かつホテルとは異なる日本のホスピタリティーを持った宿泊形式として提案したものである。大手町という世界的なオフィス街で「旅館」を実現させることが今後の宿泊施設形態としての旅館を世界に問う機会といえる。また、大手町で高級旅館を実現するにあたっては、オフィス街の日常から「旅館」に切り替わる「非日常」への仕掛けや、都市旅館のあり方の提案、周囲に林立している超高層オフィスとの「見合い」の解消などが必要であった。

デザイナーの想い

大手町のオフィス街の日常に対する非日常の建築として、建物の周囲を江戸小紋のスクリーンで覆い、所謂「ビル」的なファザードを消して、「重箱」のような柔らかみのあるファザードを目指した。このスクリーンよって、宿泊客とオフィスワーカーや通りを歩く人が直接見合わないような工夫を行っている。これに対して低層部ではガラスを中心としたファサードとして、内部の造作と外装のモジュールを合わせることで丸の内の象徴でもある「仲通り」に旅館の非日常が表出し、オフィス街に新しい風景を作りだしている。一階は、5m強の高い天井と、栗と竹の家具と畳が日本旅館の非日常の導入部としての玄関を作り出している。宿泊客は玄関で靴を脱ぐという行為とその象徴としての畳によって日本的な感覚を体験し、また、裸足や部屋着のままお茶の間や廊下、大浴場などを行き来する事ができる空間での過ごし方が、ホテルとは異なる現代的日本旅館を表現している。

仕様

地下3階地上18階建て 延べ床面積13958.29㎡ 客室数84室

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都千代多田区大手町1丁目9-1
星のや東京ホームページ

審査委員の評価

高層のオフィスビルが並ぶビジネス街という特殊な周辺環境において実現された高級感のある日本旅館だ。かといってベタな和風でもない。垂直性をもった空間に現代的な解釈を施された伝統的なモチーフを重ねあわせるなど、新しいデザインを創出している。また玄関で靴を脱いで入る畳のインテリア、各フロアにくつろぎの場として設けられたお茶の間ラウンジなど、都心ゆえに空間体験がより非日常的に感じられる効果を獲得している。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

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