GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
公共施設・飲食店 [まちなか交流広場 ステージえんがわ]
事業主体名
三条市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
手塚建築研究所 (東京都)
受賞番号
17G121068
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新潟県三条市、北三条駅前にある、「建物の半分以上が軒下」の開かれた公共施設。通りに沿った長い屋根の下の空間は、行き交う人が気軽に自由に出入りし、使い、集うことができる。この自由な屋根の下の空間では、毎月さまざまなイベントや活動が行われており、ここに来ればなにかがある、誰かに出会える、そんな町の拠点になっている。屋内は三条スパイス研究所というスパイス料理店があり、美味しいごはんや出会いを求めて、いつも大勢の人で賑わっている。極めて低い軒先に包まれた空間は、座ると丁度よい縁側とあいまって、誰もが懐かしく感じる居心地が生まれている。

デザイナー

手塚建築研究所 手塚貴晴+手塚由比

手塚貴晴+手塚由比

詳細情報

http://sanjoy-machinaka.jp/engawa/

利用開始
2016年3月26日
設置場所

新潟県三条市元町11-63

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

ポイントはスケール感。公共工事としては極めて異例な1.8mという低い軒先に包まれた縁側空間を作った。

背景

三条市のスマートウエルネス事業、家の中に閉じこもりがちな高齢者が歩いて出てきたくなる場所をつくることによって町全体を元気にしようというプロジェクトのプロポーザルコンペがきっかけである。コンペの要綱には「全天候型屋外広場」「体育館ではなくもっと開かれた親しみやすい空間」と、公共建築でありながら開かれた施設にしたいという明確な意志があった。もともとこの場所は二・七の市という市(いち)が開かれる場所でもあり、市とどう寄り添うかも大きな課題であった。このような背景から、市(いち)の立つ道に沿う大きな軒下をもつ木造建築というデザインが生まれた。

デザイナーの想い

建築家の仕事はサーフボードをつくるようなもので、使う人がその板を使って波に乗ってくれなければ、ただの板で終わってしまう。ステージえんがわは、現地のディレクターやデザイナーとのコミュニケーションを繰り返し、建物がどう使われていくかについて彼らと一緒に考えつくりあげた建物である。結果、期待以上に良い波に乗り続けてもらい、思い描いた風景がそのまま現れたかのように豊かに使われている、建築家冥利に尽きる建物である。開かれた、人の集う場所を目指して、さまざまな建築的工夫を凝らしてあるが、それらの細かい説明をするよりも、この場所で起きていることの豊かさがそれらの工夫がうまくいったことをよく表している。これからも町とともに成長し、末永く愛されていってほしいと願っている。

仕様

敷地面積:1,693.95㎡ 建築面積:347.17㎡ 延床面積:277.62㎡ 階数:地上1階 構造:木造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

まちなか交流広場 ステージえんがわ/三条スパイス研究所 新潟県三条市元町11-63
まちなか交流広場 ステージえんがわ
三条スパイス研究所

審査委員の評価

駅前の開かれた屋根付きの公共施設である。片側が湾曲する細長いプランに切妻の屋根をかけたシンプルなデザインは、全体を包むガラス戸を開ければ、どこからでも自由に出入りできる大屋根として地域の人にアピールし、一年を通じて様々なアクティビティを誘発する街のプラットフォームになっている。公共施設としてはきわめて低く抑えた軒下は、長い縁側でもあり、家の延長のような身体感覚に訴えるすぐれたデザインだろう。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

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