GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
世界遺産区域内における広場整備 [富士山本宮浅間大社・神田川ふれあい広場]
事業主体名
富士宮市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社設計領域 (東京都)
富士設計株式会社 (静岡県)
受賞番号
17G121056
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産である、富士山本宮浅間大社の境内広場の改修。古くから浅間大社の門前町として栄えてきた富士宮市では現在、富士山信仰の文化や歴史を活かしたまちづくりが進められている。その中心に位置するふれあい広場は、富士山の湧水を引き込んだ親水池とそれを包みこむ芝生の築山というシンプルな空間構成によって、訪れた人が自然と富士山に向き合い、富士宮の暮らしを支える水の恵みを感じられる空間として生まれ変わった。桜や欅などの既存樹木は全て保全し、場所の記憶を継承しつつ、夜間はこれらの樹木を美しくライトアップすることにより門前町らしい「色気」を醸し出している。

プロデューサー

富士宮市 佐野克己、芦澤通恭、城内佐知夫、石原勇季、落合紀彦

ディレクター

日本大学理工学部 准教授 阿部貴弘

デザイナー

株式会社設計領域 吉谷崇、新堀大祐+富士設計株式会社 渡邉一弘

左:吉谷崇、中:新堀大祐、右:渡邉一弘

詳細情報

http://s-sr.jp

利用開始
2016年4月1日
設置場所

静岡県富士宮市宮町

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

富士山を望み、湧水の恵みを感じ、富士宮の暮らしと観光の拠点となる新たな境内空間の創出

背景

整備前のふれあい広場は、老朽化し使われなくなった木製遊具や四阿、藤棚などが置かれ、暗く閉鎖的な空間であった。一方、2013年の富士山世界文化遺産登録に伴いふれあい広場も構成資産の一部となり、2015年からは大社南側において富士山世界遺産センターの工事も着工。富士宮市は浅間大社周辺を「富士山信仰の歴史文化を感じるまちづくり」のコアエリアに定め、ふれあい広場の改修を決めた。浅間大社の門前町として栄えてきた富士宮市にとって、大社の境内は古くから地域の人々の集まる拠点である。ふれあい広場は、世界遺産である浅間大社への参拝客等にとっての観光拠点であると同時に、昼も夜も安全で地域に開かれ、子育て世代をはじめ多世代が分け隔てなく集まることのできる場所となることを目指している。そのためには、美しい富士山の姿と生活を支える湧水を地域の価値として共有し、「暮らしの価値を高める場所」とすることが重要だと考えた。

デザイナーの想い

神田川ふれあい広場の歴史は、昭和39年に児童遊園として整備されたことに始まるが、そもそも境内という場所は、聖と俗が入り交じり、日本における広場の原型とも言える場所である。日常的には静かに風景に向き合い、催事の際には人々が集い、猥雑で、地区コミュニティが結束する場と変化する。良いまちには、そこでの暮らしを実感する、そうした原初的な「広場」が欠かせないと感じている。ふれあい広場は富士を望む風景や桜を主体とする豊かな既存樹木に恵まれ、良い広場となる条件を兼ね備えていた。築山や親水池、景石など日本庭園的なボキャブラリーを用いることで浅間大社や社叢との調和を与えつつ、現代的な素材や意匠を組みあわせ、既存の親水護岸との一体感にも留意して親しみやすい空間へと仕上げた。完成した広場では多様な人々が憩い、夏には親水池やミスト噴水の仕掛けに子供が群がる。静かに地域を支える場所として、永く愛されて欲しい。

仕様

広場面積 約5,000㎡(湧水引込みによる水路・池、芝生築山、園路、ベンチ、照明)、地場ヒノキを用いた四阿 約40㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

静岡県富士宮市宮町 富士山本宮浅間大社内
富士山本宮浅間大社HP

審査委員の評価

土地の履歴,富士山への眺望,湧水などの自然。存在する貴重な資源を最大限に活かしながら,シンプルに,控えめにデザインされていることが素晴らしい。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

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