GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [プラネソシエ神戸元町]
事業主体名
大林新星和不動産株式会社
分類
集合住宅
受賞企業
大林新星和不動産株式会社 (大阪府)
受賞番号
17G111021
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

歴史的建築物の外壁が一部保存された敷地内に新たに店舗付集合住宅を建築し、敷地全体として再生を図った計画である。建築物は、辰野金吾氏の設計により第一銀行神戸支店として1908年に竣工した。 阪神淡路大震災により大きな被害を受けたが、南面と西面の外壁2面に新設地下鉄の駅施設を組み込み修復保存された。本計画では、保存壁との対比と対話による外観デザインにより新たな都市景観を創出するとともに、保存壁の中央部を集合住宅と店舗のメインアプローチとし、保存壁と集合住宅の間に多様な人々が行き交う開かれた空間を生み出すことにより、歴史的都市遺産の保存・継承のみならず、保存壁と集合住宅と街との共存・融合を図った。

プロデューサー

大林新星和不動産株式会社 賃貸事業第二部 栄雅祥、栗本靖子、長谷川仁

ディレクター

大林新星和不動産株式会社 施設管理部 香椎英樹、五町善雄、森野寛史

デザイナー

株式会社IAO竹田設計 山口隆幸、原口晴之、佐山義明

IAO竹田設計担当者

詳細情報

http://mfhl.mitsui-chintai.co.jp/kansai/planesocie_kobemotomachi/index.html

利用開始
2017年3月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神戸市中央区栄町通四丁目4番8号

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

歴史的建築物を保存・継承し、対比と対話のデザインにより新たな共存・融合を図った集合住宅

背景

第一銀行神戸支店は、竣工後、戦災により被害を受けるも大修復を重ねて利用され続け、1966年以降は大林組神戸支店等として使用された。1995年阪神淡路大震災により半壊し、全面取り壊しも検討されたが、神戸市や地元市民団体の要望を受け、歴史的景観の保全を図る意図から、大林組が外壁2面を修復保存すると共に地下鉄駅施設を受け入れ、地域のシンボル的存在となった。しかし、保存壁の内側の敷地は、駐車場等の一時的利用が続いており有効活用されていなかった。敷地が面する栄町通は、明治時代から昭和前期まで洋館建築が建ち並ぶ神戸随一の金融街であり、現在も当時の建築物が点在する歴史的景観エリアである。近年では集合住宅が増え、生活の街へと変貌しつつあるなか、街の活性化に寄与するための恒久的な利用方法を模索した結果、保存壁を維持管理・保存していく企業としての社会的使命の重要性から、店舗付賃貸集合住宅として計画した。

デザイナーの想い

震災後の修復保存は、保存壁の外観は竣工当時の赤煉瓦・白御影石により歴史的景観をそのまま継承し、内側はコンクリートの意匠壁や白色の鉄骨、ガラスボックスの地下鉄入口等により再構築された。本計画の外観では、それらの素材と呼応するように、コンクリート打放し・ガラスパネルを主要材料として、対話的手法により新たな歴史を担うデザインを目指した。住空間としては保存壁中央をメインエントランスとするアプローチや、保存壁の開口を通して刻々と変化する風景が付加価値を提供している。保存壁の内側は生活動線と公共的な動線が織りなす有機的な空間となり、多様な人々が行き交う開かれたパティオとして計画した。これまで自立していた保存壁が本計画との融合により新たな空間を生み出し、街と呼応することで、単なる歴史的景観の保全だけでなく、ここに住まう人々や地域の人々にとって拠り所となる空間となることに期待した。

仕様

鉄筋コンクリート造地上14階建、住戸88室・店舗1室、敷地面積863.80㎡、延床面積3881.29㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

現地(神戸市中央区栄町通四丁目4番8号)
プラネソシエ神戸元町

審査委員の評価

歴史的建造物の外壁を足元に残し、あえて、新築の集合住宅部分をシンプルなモダンデザインとすることで、新築部分が保存壁の背景となり、全体のデザインとして成功している。歴史的なファサードと新しい建物の間の空間は、街と建物の間に不思議にユニークな中間領域を生み出しており、保存の手法としても独創的なものと言えよう。もともとの出入り口がそのまま、この空間へのアプローチとなっている点も、かつての建物が街との間にもっていた歴史的なコンテクストが引き継がれている。

担当審査委員| 篠原 聡子   仲 俊治   西田 司  

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