GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
KUGENUMA TORICOT [KUGENUMA TORICOT]
事業主体名
林 義仁
分類
その他住宅・住空間
受賞企業
一級建築士事務所アンブレ・アーキテクツ (東京都)
受賞番号
17G100978
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

鵠沼海岸駅からすぐの商店街に建つオーナー邸と賃貸の長屋である。施主は、昔から馴染みのある商店街で住宅を計画すると共に、友人とお酒を飲んだり、食べたり、近隣の住人と交流できるような外部空間を希望された。そこで、旗竿敷地の通路となる部分を広場と見立て、通路の脇に住人以外も使える小さなシェアキッチンをつくった。地上の広場を様々な人に開放することから、住人が敷地での活動や賑わいを暮らしの中で共有できるように各住戸と屋外テラスを配置している。今では、施主の友人がシェアキッチンを店として利用したり、広場でマルシェを計画したり、敷地を超えて人と人とのつながりが生まれる場所となっている。

プロデューサー

林 義仁

デザイナー

松尾 宙、松尾 由希

詳細情報

http://www.umbre-arch.com/works/kugenuma-toricot/

利用開始
2015年12月22日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県藤沢市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

住人以外も使えるシェアキッチンは完結しがちな敷地を開放し、自然と人が集まり交流する場をつくっている。

背景

当初の計画はオーナー住宅と賃貸住宅であった。海岸が近く、昼夜を通して人と物が活発に行き交う商店街では、住宅のみの敷地は住人の暮らしだけで完結し、周辺環境とのつながりが消極的になることが想像された。計画の段階で施主の人柄を知るにつれ、十勝産の食材を広める活動をされていることや友人や近隣の住人と飲んだり、食べたりする場所を外部に設けたいとの思いがあり、それらが同時に行える場所づくりを検討した。旗竿形状の敷地で道路に面する部分の幅員が5m以上あったことから、避難通路として法規的に必要な幅員3m部分を広場と見立て、通路の脇に住人以外も使える小さなシェアキッチンをつくることになった。シェアキッチンによって敷地の通路(建築が建たない空地)は広場となり、街と敷地と本計画をつなぐための大事な要素となった。

デザイナーの想い

建物を設計するとき、その土地に似合ったものを設計したいと思う。施主の計画や予算を重視しながら、施主の暮らしや生き方に対する思いを深く聞くことでその土地と施主の暮らしをつなげる要素をみつけ出すことができる。本計画は、敷地が海岸に近く様々な人が訪れる活発な商店街であること、施主が地元育ちで商店街に愛着を持ち、食を通して人との交流を望まれていたことから、住人以外も使えるシェアキッチンが生まれた。シェアキッチンによって建築が建たない空地は、商店街の交流広場に生まれ変わることができた。施主や住人だけでなく、その敷地が関係する人々にもよい効果が出るような建築の建ち方や場所の使われ方によって、敷地を超えて街はもっとよくなっていくのだと思われる。

仕様

用途:長屋 規模:地上3階 構造:木造一部RC造 建築面積:68.21㎡ 延床面積:174.54㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

KUGENUMA TORICOT
一級建築士事務所アンブレ・アーキテクツ

審査委員の評価

旗竿敷地に計画した集合住宅と小さな共用のキッチンである。小さなキッチンを商店街に面してつくる、その小さなアイデアが、地域を実に生き生きとした場へと変貌させた。友人たちと食事をしたり、酒を交わしたりマルシェを開いたり、あるいは近所の焼き鳥屋も巻き込んで一つの地域拠点となっている様は、まさにデザインの力を感じさせてくれる。その場所でしかできないデザインは、多くの人の共感を得て、普遍的なものにもなっていくだろう。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

ページトップへ