GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

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受賞対象名
粒子線治療装置 [小型陽子線治療装置 MELTHEA(メルセア)]
事業主体名
三菱電機株式会社
分類
医療用の機器・設備
受賞企業
三菱電機株式会社 (東京都)
受賞番号
17G080813
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

粒子線治療装置は、がん治療の効果が高く臓器温存が可能なことから早期普及が求められている。しかし大型・高価格なため大型病院に設置が限られていた。本製品は大幅な小型・低価格化により、設置環境を選ばず都市部の狭小な敷地への設置が可能である。病院の運用面にも着目し、ひとつの照射室で患部の位置や形状に合わせ短時間かつ高精度な照射による治療を行うことにより、小規模な施設でも多くの患者の治療機会をつくりだすことが可能となる。高精度の照射は患部以外の正常な臓器へのダメージが少なく患者の負担軽減にもつながる。病院と患者の両方に配慮した本製品により、粒子線治療装置の普及に貢献していく。

プロデューサー

三菱電機株式会社 電力システム製作所 大谷 浩司

ディレクター

三菱電機株式会社 デザイン研究所 河原 健太

デザイナー

三菱電機株式会社 デザイン研究所 山田 亘

詳細情報

http://www.mitsubishielectric.co.jp/society/ryushisen/products/proton/index.html

利用開始
2016年4月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

患者と医者・病院に寄添い粒子線治療の社会普及に貢献する、小型・低価格な粒子線治療装置

背景

日本人の2人に1人ががんに罹患するといわれている。体にメスを入れない粒子線治療は、治療効果が高く、臓器温存が可能など身体への影響が少ないため、治療後のQOL(生活の質)を維持し健全な社会形成に貢献できる。しかしながら国内の粒子線治療施設数は15にとどまっており(2017年5月現在)、その多くは郊外や地方都市の大型病院向けに限られている。粒子線治療装置の普及には、製品の小型・低価格化により多くの病院にとって導入しやすくすることが重要である。今後、粒子線治療は保険収載の適用が進み、多くの患者が治療を希望すると期待されている。一人でも多くの治療機会を創出するためには治療の時短化が必須である。短時間で正確な治療を行うには患者の呼吸を安定させることが技術的条件となるため、単に装置の高性能化のみならず、患者にストレスを与えない治療環境を考慮することも必要である。

デザイナーの想い

粒子線治療では患部に高エネルギービームを照射する。正確な照射を行うには患者の呼吸が安定することが条件となるため、患者にストレスを与えない治療環境が必要である。照射を行う回転ガントリ内は、形状を円筒から半球状にすることで奥行き感を減らし、治療時の圧迫感を緩和している。ガントリ内の照明は適切な照度を保ちながら眩しさを感じさせないように配光を工夫した間接照明を採用した。患者のストレス低減には、治療が事前の計画通り円滑に行われることも大切である。患者を照射位置に導く治療台にはスタッフが接触した際に自動停止する機能が備わっているが、予め可動範囲を床面に表示することで不慮の接触を回避しやすいようにした。また日々の保守点検がしやすいよう、メンテナンスカバーの開口を大きくし十分なアクセス性を持たせた。このように本製品は治療現場の観察に基づき、患者やスタッフの細かなニーズに配慮している。

仕様

設置に必要な敷地面積 約780㎡(建築躯体含む)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ご購入・ご見学につきましては、三菱電機株式会社電力システム製作所営業部にお問い合わせください。
三菱電機 公共・エネルギー 粒子線治療装置・超電導応用システム 粒子線治療装置

審査委員の評価

これまでがん治療用の陽子線治療装置は大型かつ高価であったが、回転ガントリーの構造を見直すことで、低コスト化と省スペースを実現している。これによって、運営コストを含めた医療費を削減すると同時に小規模な施設にも設置しやすくなった。また、奥行き減によってガントリー内の圧迫感を軽減し、患者にストレスを与えない空間作りに成功している点など、多角的視点で医療現場における課題解決を成している点は画期的である。

担当審査委員| 田子 學   安次富 隆   重野 貴   村上 存  

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