GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
マイクロ鑷子 [マイクロ鑷子(KN) 31-1110]
事業主体名
株式会社シャルマン
分類
医療用の機器・設備
受賞企業
金沢大学 (石川県)
株式会社シャルマン (福井県)
受賞番号
17G080795
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

医療現場におけるあらゆる手術において、組織を把持する(摘まむ)または剥離する(剥がす)という作業には、周辺の正常組織や神経等に影響を与えないように繊細な動作が要求され、経験と鍛錬による高度な技術が必要とされる。 一方で、日本人は日常の暮らしの中で箸を使って同様の作業を高度なレベルで行っている。 この箸型鑷子は、医療現場で要求される高精度な「摘まむ」「剥がす」という動作を、慣れ親しんだ箸と同じ動作で行える機能および形状にする事で、その親和性により既存の鑷子に比べファーストタッチからストレスなく精度ある手技を可能とせしめるデザインになっている。

プロデューサー

株式会社シャルマン 執行役員 メディカル事業部長 刀根 誠

ディレクター

金沢大学 脳神経外科 教授 中田 光俊 医学博士、助教 木下 雅史 医学博士

デザイナー

株式会社シャルマン メディカル事業部 マイスター 仲村 保幸

発売予定
2017年6月
価格

55,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

繊細な文化である箸の操作感をマイクロ医療の現場に活用

背景

近年の医療現場における手術治療の進歩は、医療機器の発達もさることながら、医師の技術向上に頼る部分も大きい。手術現場で使用される医療機器は必ずしも使い易さを考慮されたデザインではなく、使い手側の熟練度が求められる。しかし、医療機器が使いやすい形状であれば、緊迫した現場での医師のストレスや疲労を軽減し、手術の精度を高め、手術時間の短縮にも繋がる。このように、より安全な手術が短時間で可能になれば、患者への身体的負担は低減され、低侵襲手術へと繋がる。即ち、使い易い医療機器の開発は医師、患者双方にとって効果的な開発となる。我々は中核事業で培った金属加工の技術を活かし、金沢大学医学部との医工連携により現場に即した医療機器開発を念頭に置いた。

デザイナーの想い

箸型とするにあたり、箸をモチーフにしたボディ形状とすることで、直感的にコンセプトが伝わる狙いとした。鑷子として安全に使用するにあたり、開く方向のバネは不可欠であるが、箸のように指の力の感覚で剥離することを目的としているため、バネの力を限界まで弱く設計し、指で操作する力と先端に作用する力の誤差を最低限になるように工夫した。また、先端内側の把持面にはレーザーによる超微細な溝を描画、何度も試作検証されて決定されたそのピッチは軽い把持でもしっかりしたホールド感を実現している。これにより、意図しない組織の挫滅や糸切れを防止する効果が得られる。

仕様

サイズ:全長 180mm 、素材:チタン合金

どこで購入できるか、
どこで見られるか

医療用機器であるため一般販売をしておりません

審査委員の評価

箸と同様に片方の先端が固定されるため、摘む対象を捉えやすいことを実感できた。また、先端部にはレーザー加工で超微細な溝が彫刻されており、手術で使用する細い糸も滑ることなくしっかりと把持できた。ガイドピンによって正確に対象物を把持できる工夫もあり、お箸の利点を活かし、鑷子の機能を飛躍的に向上させた画期的なデザインと評価した。

担当審査委員| 田子 學   安次富 隆   重野 貴   村上 存  

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