GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

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受賞対象名
本 [東京防災]
事業主体名
東京都総務局総合防災部、株式会社 電通
分類
宣伝・広告・メディア・コンテンツ
受賞企業
株式会社電通 (東京都)
NOSIGNER (神奈川県)
株式会社電通テック (東京都)
株式会社たき工房 (東京都)
株式会社ブレーンシップ (東京都)
株式会社トランス・メディア (東京都)
岡村優太 (東京都)
受賞番号
16G121038
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

『東京防災』は、すべての東京都民の災害対応力向上を目指して東京都が配布した「完全東京仕様の防災ブック」です。B6サイズ・340ページの本に、地域別の防災MAPなどを付け、2015年9月1日(防災の日)に都内に配布されました。家庭用に約750万部、都内の小中高に約136万部。視覚障害の方向けや外国語版もあります。大きな特徴は、都とクリエイターが密接に連携して作り上げたこと。計算されたデザインや斬新な編集方針によって、かつてない「読みたくなる防災ブック」とななりました。全国で話題になり、東京都外から問い合わせが殺到し、異例の増刷・発売も。日本中の防災意識の向上に大きく貢献しました。

プロデューサー

株式会社電通 榊良祐

ディレクター

株式会社電通 榊良祐、NOSIGNER 太刀川瑛弼

デザイナー

株式会社電通 榊良祐、松浦夏樹、武田さとみ、NOSIGNER 太刀川瑛弼、長谷川香織 アンドラディティヤ、岡村優太

詳細情報

http://www.bousai.metro.tokyo.jp/book/

都内750万世帯には無料配布。県外には有料販売。
2015年9月1日
価格

140円 (追加販売分のみ)

販売地域

日本国内向け

設置場所

都内全世帯、都内小中高

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「防災」のエンターテインメント化。全都民が「読みたい。」と思える防災ブックを実現する。

背景

30年以内に70%で起こると予測されている、首都直下型大地震。東京はさまざまな要因から、世界で最も自然災害リスクが高い都市と言われています。調査によると「災害への備えが不十分だと思う。」と答える都民は6割超。東日本大震災から4年が経ち、都民の防災意識は薄れつつありました。いざという時、公的な対応だけでは守りきれない。一刻も早く、都民が、自分の命を自分で守る力(=自助力)を高める必要がありました。

デザイナーの想い

行政から発信される情報はきわめて重要なものが多いにも関わらず、「伝え方」がうまく設計されていないがために、世の中に理解・浸透されていないことが多いと感じます。本当に興味を引く防災プロジェクトができれば、災害時に助かる命が増えるかもしれない。そう本気で思い、このプロジェクトに取り組みました。

企画・開発の意義

これまでの防災に対するイメージは「面倒くさい、つまらない」など、ポジティブではありませんでした。私たちが目指したのは、デザインの力で「防災」を「FUN!」にすること。全都民が積極的に防災アクションを起こせば、それはムーブメントとなり「自分で守る力」だけでなく「ともに助け合う力」も強化されるはず。東京全体がひとつの防災チームとなり、災害に強い都市を実現すること。それが『東京防災』のゴールです。

創意工夫

①「エンターテインメント型」防災を「FUN!」にするための工夫。全体のアートディレクションを統一し、イラストや漫画など、楽しめるデザイン要素を多く取り入れました。②「災害疑似体験型」 リアルな災害を想像させ、自分ごと化させる工夫。時系列シミュレーション、被災者体験談、災害発生の瞬間を描いた漫画などを取り入れました。③「行動喚起型」防災アクションに繋げる工夫。合い言葉「今やろう。」、「今やろうマーク」で重要な情報を目立たせるサイン、すぐできる「防災アクション集」、家族で書き込むページなど。事前のコミュニケーションを促しました。④「全都民対応型」都民の多様なライフスタイルを徹底調査し、すべての人にとって本当に役立つ内容に。CUD・UCDA認証を取得した読みやすいデザイン。試作版では事前調査を実施し、都民の意見をデザインに反映。徹底的に東京仕様にこだわって制作しました。

仕様

・キットはA5サイズ ・東京都専用防災BOOK『東京防災』/エリア別オリジナルMAP/東京都からのメッセージ/ACTION東京防災ステッカー/ブックカバー同封 ・都民全世帯約750万部/都内小中高136万部配布 ・県外に向けて一般販売も

どこで購入できるか、
どこで見られるか

都内全世帯
東京防災ウェブサイト
東京防災 電子書籍販売先一覧

審査委員の評価

まさに、これぞデザインの力!防災情報のイメージを大きく変えた。行政とクリエイターがしっかり組んだ成果は、わかりやすいイラストや可愛いロゴ、キャラクターを使ったところだけではない。必要な情報を、一人も取りこぼすことなく、その手もとへ届くようにと、外国語版や視覚障害者版を用意したことや、東京都のホームページ以外にも、電子書店でPDF版が無償でダウンロードできるようにしたこと、4月に起きた熊本地震の数日後には避難所で必要な情報を再編集し、地元紙に掲載したといった対応にも表れている。書籍版がある人もない人も、万一のときいつでもすぐ読めるよう、スマホやタブレットにダウンロードしておくことをおすすめする。

担当審査委員| 齋藤 精一   色部 義昭   喜安 政幸   平林 奈緒美   Ming-Lung Yu  

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