GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
森林活用 [天竜エコウッド]
事業主体名
幸和ハウジング株式会社
分類
住宅用工法
受賞企業
幸和ハウジング株式会社 (静岡県)
受賞番号
16G100907
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

天竜檜や杉という銘木も近年虫害に悩まされている。合板工場は遠く伐採しても商品価値は無く山に放置される。そこで一定比率で発生する檜と杉の虫害木を活用した異樹種によるハイブリッド高剛性集成梁の開発を地元企業連合で行った。上下層に檜、中層に杉を使用した集成梁は安定した檜並みの曲強度と見上げの意匠性を持ちながらも廉価である。住宅会社である当社が使用量を確約する事で林業、製材業、プレカット工場が安心して製造できる環境を作りだした。山から家造りまで全工程を天竜川流域企業が担い、地域が抱える問題を地域の物作りで解決し地域の環境を守る。施主による植林活動も行い地域全体で社会と環境を考える機会を作りだしている。

プロデューサー

代表取締役社長 淺岡則彦

ディレクター

工事部部長 伊藤直弥、柴田久美子

デザイナー

新商品プロジェクトチーム

代表取締役社長 淺岡則彦

詳細情報

http://www.kowa-h.com/tenryuu/

発売
2010年10月1日
価格

220,000円/立法メートル

販売地域

日本国内向け

設置場所

東海一辺

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

地域の山が抱える問題を地域の企業が一体となり、地域に価値ある物として還元し、地域環境に貢献する流れ。

背景

天竜檜や杉という銘木も近年虫害が発生し、食痕により構造材としての価値を失った物が多く発生する。合板製造も拠点が遠く経済的に難しい。結果B級材は伐採後山に放置され捨てられる。山の収入は減少し後継者不足も重なり山は疲弊し続ける。そこで性能品質や強度に問題の無い一定比率で発生する檜と杉の虫害木を活用し、異樹種によるハイブリッド高剛性集成梁の開発を地元企業連合体で行い、山に資金を還元する流れを作り出した。

デザイナーの想い

日本三大美林の一つである天竜の山でさえも木材需要の低下や人材不足により、山の経済は疲弊し山の環境は悪化しつつある。しかし幸運にも天竜の山に限っては、政令指定都市の浜松市の中で山から生産工場そして消費としての住宅建設地が完結する。この恵まれた条件を活かし、その地で生きる各社が自分達が出来る事から始め小さな循環を作りだしていく。その循環はその地に生きる人々の経済や社会や環境に好循環をもたらしてくれる。

企画・開発の意義

先人が残した資産を無価値な物として山に放置する山の痛みを解消し、資産として有効に活用する事で次にまた山に投資する循環を作り出す事が出来る。その結果山に充分な管理が施される事で、年々激しさを増す自然災害から地域を守っていく事が出来る。杉と檜のハイブリッド化により安定した檜並みの曲強度と見上げの意匠性を持ちながらも廉価を実現した。施主による植林活動も行い地域全体で環境を考える機会を作りだしている。

創意工夫

一定比率で発生する檜と杉の虫害木を活用し、強度と意匠性が求められる上下層に檜のラミナを使用し、中間層に杉のラミナを使用した集成梁(柱)を開発した。これらの強度は檜無垢材と同等のE105・F300であり、価格は海外産集成材と競合出来る価格帯を実現出来た。これらは山から家造りまで全工程を天竜川流域企業 林業・製造業・流通業・建材業と住宅会社である当社が一体となり「浜松の森を守るプロジェクト」を発足し事業に取り組んだ成果である。最終工程である当社が自社の住宅販売量から使用量を確約する事で全社が安心して、最も効率的な製造環境を作りだした。さらに強度の安定や品質の確保を徹底する為に静岡県農林技術研究所の協力を得てデーター収集も行った。この梁(柱)を活用し新築を行った施主による植林活動イベントも開催し「植える→育てる→活用する→植える」の循環による地域環境作りを社会全体で考える機会を作りだしている。

仕様

桧・杉ハイブリッド集成材

どこで購入できるか、
どこで見られるか

幸和ハウジング株式会社支店 営業所
浜松の森を守るプロジェクト「天竜材の家」

審査委員の評価

林業、製材業、プレカット工場、建設業、販売業とシームレスな循環の作業工程をデザインし、そこから新たな檜と杉のハイブリッドした優れた木材で且つ安い材料を生み、売上という循環に再びもだしている点が評価できる。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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