GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木造住宅向け制振装置 [制振装置evoltz]
事業主体名
千博産業株式会社
分類
住宅設備
受賞企業
千博産業株式会社 (静岡県)
受賞番号
16G060501
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

木造住宅向けの地震対策の建築部材。 自動車のショックアブソーバの技術を応用し、千博産業が企画、設計、販売を手掛ける。 ドイツ・ビルシュタイン社に本体部分の製造を委託し、世界レベルの高品質高性能を実現。「バイリニア特性」を持つ木造住宅向け制振装置として業界初の特許を取得。小さな揺れの段階から大きな減衰力を発揮し、住宅を守る。また、繰り返し発生する余震にも対応できるように開発時に100万回の耐久試験を実施し、性能を確認済み。更に、どんな周波数帯の地震にも高い減衰力を発揮し、共振を防ぐことができる。耐震リフォーム工事にも所定の手順に従い、対応が可能。

プロデューサー

渥美 幸久

詳細情報

http://evoltz.com

発売
2015年3月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

制振装置の最先端技術の結晶を「強さとしなやかさと美しさ」をキーワードに具象化させることを目指した。

背景

弊社は地震に対して敏感かつ、自動車産業の盛んな静岡県浜松市に本社をおいている。10年前のある日、弊社創業者は、自動車のショックアブソーバを住宅につけたら地震対策になるのでは、と思いついた。そこから自社開発に着手し、2008年には前身の製品を発売。3代目のevoltzにおいて、初めてドイツBILSTEIN社と業務提携に成功。2015年3月より発売開始。現在に至る。

デザイナーの想い

日本の住宅に世界レベルの安心を届けたい、という思いを元に自動車業界の技術を応用し、本製品は企画、開発された。 住宅の高性能化が進み、エンドユーザからの要望も多種多様化しているが、第一に優先されることはやはり安心して安全に暮らせる住宅である。 住宅が完成した際には人目に触れることがなくなるものではある。 しかし、だからこそ、信頼感を醸成するための高いデザイン製が必要であることを現在も伝え続けている。

企画・開発の意義

そもそも制振装置とは住宅の壁の中に設置されるものであり、基本的には人目に触れることがない。 近年注目を集め始めているが、建築基準法に規定されたものではないため、住宅を建築する際に、必須のものではない. しかし、設置することにより住宅が地震に対してより安全になるものである。 隠れてしまうものであるからこそ、製品の高級感、信頼感をその形状とロゴデザインを通して、一般消費者に訴求することを目指した。

創意工夫

コンセプトの第一に来る「強さ」を表現するために、あえて色を付けず、スチールの質感をそのまま残して外装の仕上げを行った。それにより同時に、多くの日本人がドイツ製品に持つ、「重厚さ」「堅実さ」のイメージを重ね合わせることができるようになった。 また、「しなやかさ」に関しては、ロゴのデザインはフランス出身のデザイナーに依頼した。鋭角的なものでなく、曲線的な部分もまじえ、その中で、全体的な調和を図ることを目指した。更にこの2つのコンセプトの上に、余分な装飾をそぎ落とすことにより、日本的価値観である「機能美」を追求。本製品を見た人や触れた人に、最終的には壁の中に入り人目につかなくなるものでありながら、それがもったいないほどの「美しさ」を感じていただき、導入された住宅の安心、安全を外見からでも期待していただけることを目標としている。

仕様

全長450mm、重量2.5Kg。スチール製のシリンダー内に高圧ガス、オイルを封入し、減衰能力を持たせたもの。シリンダー内のオイルシールには、金属との癒着が発生しないように、また、高度の耐久性を確保するために、テフロン系の樹脂を使用している。これにより、設計耐用年数60年を実現した。外周部には亜鉛メッキを施し、耐候性をもたせている。また、シリンダーの上下に木造躯体への緊結用のブラケットを組み付けた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ヤマト住建(株)、大賀建設(株)、幸和ハウジング(株)の各店舗
ヤマト住建株式会社WEBサイト
カーサプロジェクト株式会社WEBサイト
名鉄不動産株式会社WEBサイト

審査委員の評価

木造住宅用の制振装置を、ショックアブソーバの専門メーカーと共同開発した。自動車用のショックアブソーバが住宅の制振に役立つとした着眼点、共同開発を持ちかけ製品化を実現した実行力などを評価した。もともと走行時の上下振動を収束するための機構なので、繰り返しの揺れに強いことが良い。

担当審査委員| 長町 志穂   鈴野 浩一   藤森 泰司   山本 秀夫   Eggarat Wongcharit  

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