GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
介護浴槽 [ヌクティ]
事業主体名
株式会社アマノ
分類
衛生・美容・健康用品/家庭用医療器具
受賞企業
株式会社アマノ (静岡県)
受賞番号
16G060452
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

高齢者施設向けに開発されたコンパクトタイプの介護浴槽です。「コンパクト」×「椅座位姿勢」を実現し、介助者と入浴者の負担を軽減しています(椅座位姿勢とは、椅子に座り、足の裏が床についている、休憩や談笑に適した姿勢です)。近年、高齢者施設では浴室の狭小化が進んでおり、狭い浴室の中での入浴介助が迫られています。ヌクティは2m四方の浴室から設置可能であり、浴槽の側面をなくして大型扉を採用することで、入浴者が浴槽のフチをまたぐ際の転倒の危険と、介助者が入浴者の脚を持ちあげるという負担をなくしました。また、自立入浴者だけではなく、車椅子入浴者にも対応しており、入浴者の重度化にも対応しています。

プロデューサー

株式会社アマノ 代表取締役 天野哲夫

デザイナー

NORI design 代表 プロダクトデザイナー 船川積典

NORI design 代表 プロダクトデザイナー 船川積典

詳細情報

http://www.amano-grp.co.jp/

発売
2016年7月
販売地域

日本国内向け

仕様

外形寸法(W×D×H):1300×895×1125mm、質量:約200kg、実使用湯量:約220リットル、湯はり時間:約60秒(50Hz)/約70秒(60Hz)。

受賞対象の詳細

背景

2007年に超高齢社会に入り、団塊の世代が75歳以上となる2025年には37.7万人の介護人材が不足すると厚生労働省が予測しています。また、腰痛を理由に離職する介護スタッフも多く存在するという喫緊の課題も存在しています。さらには近年の介護施設は経営効率も求められており、限られたスペースを有効活用するために浴室の狭小化が進んでいます。このような社会的ニーズに応えるべく、製品の開発が進められました。

デザインコンセプト

コンパクトでありながら、入浴者と介助者にとって「やさしさ」を感じるデザイン。

企画・開発の意義

入浴者と介助者の大きな負担となる「脚上げ作業」の排除。狭小化が進む浴室でも設置可能なコンパクト性。重度化にも対応できる車椅子入浴。

創意工夫

浴槽側面は、自立入浴者と車椅子入浴者の双方が進入しやすいように大きく開口しています。また、開口部のフタの役割を果たす大型扉は、コンパクトな浴室でも車椅子の足元に接触しないように緩やかなカーブを描き、足元のスペースを確保しています。浴槽内の手すりは、入浴者の安定を図るとともに、給湯口に手などを近づけさせない役割も担います。浴槽形状は、貯湯タンクに十分な容量を確保しつつ、タンクに向かって緩やかな傾斜を設けることで、圧迫感の軽減を目指しています。また介助者の操作性にも考慮し、操作スイッチを一か所に集約し、操作しやすい高さと角度設け、操作パネルの視認性と操作性の向上に配慮しました。専用車いすは、浴槽内にスライドする際に障害となる介助者側のフレームをなくし、介助者が腰痛の原因となる中腰姿勢を不要としました。なお、貯湯タンクから浴槽への給湯はポンプを使用するため、扉をロック後、約90秒で完了します。

デザイナーの想い

入浴の目的は人さまざまですが、私たちはごく自然にその行為を行っています。しかし、足腰が弱くなった高齢者など、自力で入浴することが困難な人たちはどうすれば良いのでしょうか。また、従来の介護浴槽は充分なものとはいえず、その操作性は介助者にとって負担となっていました。そのような人たちに寄り添える提案として、コンパクトでありながら、ゆったりと、そして安全に入浴できるをデザインを目指しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社アマノ
株式会社アマノ ウェブサイト
株式会社アマノ ウェブサイト(ヌクティ紹介ページ)

審査委員の評価

2m四方のスペースにおさまる介護浴槽として、必要な機能が浴槽らしい丸みのある造形でコンパクトにまとめられている。自立入浴と二段階の車椅子入浴を実現しており、椅子にのったまま入浴する様子は乗り物にのるような感覚である。また、その機能に伴う側面ドアのスタイリングは、ディティールも色使いも熟慮されている。高齢者介護における入浴は、介護する側の重労働が長年解決すべき課題とされ続けている。本製品の登場によって、介護される側にもする側にもより簡単で快適な入浴が広く普及していくことを期待したい。

担当審査委員| 長町 志穂   鈴野 浩一   藤森 泰司   山本 秀夫   Eggarat Wongcharit  

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