GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
ハイレゾ対応ステレオヘッドホン [MDR-Z1R]
事業主体名
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社
分類
音響・映像機器
受賞企業
ソニー株式会社 (東京都)
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 (東京都)
受賞番号
16G050276
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

MDR-Z1Rは、世界初の超高域120kHz再生を実現し、究極の音づくりに挑戦したヘッドホンです。コンサートホールで聴く臨場感に限りなく近づけるため、音響設計の理に適った形状や素材を追求。ハウジングは有機的な曲面を取り入れることで不要共振を抑え、「紙」と「網」の二重構造によって自然な音の広がりや空間感を実現。また、音を遮蔽する要因になりえる振動板のプロテクターは、フィボナッチ数列によるランダムパターンを採用した形と、高剛性樹脂による極限の細さを実現し、音の遮蔽を最小化することに成功。自然界にインスピレーションを得ながら物理法則に基づいた新しいデザインアプローチでかつてない高音質を実現しました。

プロデューサー

ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社

ディレクター

ソニー株式会社 クリエイティブセンター 詫摩智朗

デザイナー

ソニー株式会社 クリエイティブセンター 矢代昇吾

詳細情報

http://www.sony.co.jp/SonyInfo/design/works/products/signature_series/?s_tc=sd_fd022ss01_gd16

発売予定
2016年10月
販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

150 x 210 x 123 mm. 0.385kg

受賞対象の詳細

背景

ハイレゾ音源が普及したことで、市場に高音質を求める声が着実に増えています。一方でヘッドホン市場はすでに円熟しつつあります。しかし、ハイレゾの登場により原音のクオリティーが上がった今、余すところなくその実力を引き出せる新たな再生機器の開発が必要であると考えました。そこで、かつてない臨場感を実現する究極の音づくりによって、コアなオーディオファンが心から満足のいくヘッドホンの開発に挑みました。

デザインコンセプト

音楽至上主義を体現する、高音質の純粋な追求から生まれた必然のデザイン

企画・開発の意義

オーディオ機器による究極の音の一つは、コンサートホールで聴くのと同じ臨場感の再現だと考えます。そのためにはこれまで専用のオーディオルームやいくつもの音響機器が必要となり多くの人にとって手の届きにくいものでした。MDR-Z1Rはハイレゾ対応のヘッドホンアンプと組み合わせた最小限のセットで圧倒的な臨場感を得られます。環境や費用などのハードルを下げ、多くのオーディオファンに高音質な音楽体験を提供します。

創意工夫

高音質を生むための最適な形を求め、ハウジング内部の不要共振を最も抑える形状を検証。そこで風の流れなどにインスピレーションを得て、有機的な曲面を取り入れたハウジングを考案。曲面構成により筐体強度を上げ、共振を抑制しました。また、わずかに通気性を持つ「紙」と金属繊維を編み込んだ「網」との二重構造により通気抵抗をコントロールし、音の広がりを感じられる構成を実現。振動板を保護するプロテクターは、形状によっては音を遮蔽しかねませんが、自然界に存在するフィボナッチ数列を利用したランダムパターンを採用し、高剛性樹脂による極限の細さと強度を実現することで、音の遮蔽を最小化することに成功しました。このような音響設計的な根拠だけでなく、ハウジングなどの高音質のカギとなる要素をわかりやすく表現し、ハンガーなどそれ以外の要素は圧縮し存在を消しこむなど、本質的な価値がデザインによってシンプルに伝わるようにしました。

デザイナーの想い

いかに臨場感のあるリアルな音を実現するか、MDR-Z1Rのデザインはこれに尽きます。携帯性を考慮するとハウジングの形状はこうあるべきという先入観や、幅広いユーザー層に受け入れられるための価格からくる仕様の制約などに一切とらわれることなく、高音質のみを純粋に見つめて生まれた必然のデザインです。そこまで振り切ったからこそたどり着くことのできる音質を、ぜひ体感してください。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

量販店、ソニーストアなど
Signature Series デザインが生まれるまでのストーリー|Sony Design
ソニーストア 商品情報ページ

審査委員の評価

ハイレゾ音源の普及とともにユーザーのニーズも高まりつつあるヘッドフォン市場において、ソニーが今日の究極の姿を追求したフラッグシップモデルである。不要な共振を抑えるための優美な曲面をもつハウジング、自然な音の広がりを生む「紙」と「網」の二重構造がつくる繊細な質感、構造による音の遮蔽を最小化するためのプロテクターの形状など、細部に至るまで音質を追求した結果としての高い機能性とモノとしての美しさが融合しており、研ぎ澄まされたものづくりの凄みと極みを感じさせるデザインである。

担当審査委員| 林 信行   緒方 壽人   岡本 誠   宮崎 光弘   Do-sung Chung  

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